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今日は早く寝たくなる!睡眠が身体にもたらす、いいこと5つ

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今日は早く寝たくなる!睡眠が身体にもたらす、いいこと5つ

睡眠は1日を活動的にさせてくれるほか、病気の予防や肌質改善など長期的にもいい影響がたくさんあります。自律神経系のバランスや腸内環境の改善にも睡眠は効果的!?

今回は、質のいい睡眠が身体にもたらすメリットを5つ紹介します。

①30歳からは特に注意!自律神経を整えて、あの病気を予防



健康的な生活を送るには、自律神経のバランスが大切。それが乱れると内臓の機能が低下し、血液循環やホルモンバランスが崩れる事態に。その結果、高血圧症糖尿病が悪化し、がんにかかりやすくなる可能性も考えられます。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられます。一般的に、日中は交感神経が活発で、体が活動的な状態。逆に夜は、副交感神経が活発でゆったりとリラックスした状態。この2つの神経がうまくバランスを取り、どちらも高いレベルで活動しているときに身体が最もいい状態を保てるといわれています。

ただし、副交感神経の活動レベルは30~40歳くらいからガクッと急降下してしまいます。その時期にストレスが加わると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、体調を崩すことが多くなるといいます。

思いがけない病気を防ぐためにも、普段から自律神経のバランスを整えておきましょう。そのために必要なのが「質のいい眠り」。睡眠をしっかり取れている人は、副交感神経の活動レベルが上がり、自律神経のバランスもバッチリです。

詳しくはこちら:睡眠不足はあの病気の引き金に!?
 

②入眠後の3時間が肌改善のゴールデンタイム!



紫外線や乾燥など、日中に受けたお肌のダメージを修復してくれるのが、睡眠に入った直後から3時間前後に最も分泌される「成長ホルモン」。血流と共にお肌に栄養を運ぶことでターンオーバーを促進してくれます。

睡眠には浅い眠りの「レム睡眠」、深い眠りの「ノンレム睡眠」の2種類があり、最初にノンレム睡眠が訪れ、次にレム睡眠が訪れるというサイクルを4、5回繰り返したところで起床するのが一般的ですが、特に深い眠りを得られるのは第2サイクルまで。入眠後の3時間でいかに深い眠りにつけるかが肌改善には重要なのです。

しかし、熟睡できたからといって、短時間の睡眠ではいけません。睡眠時間が不足すると、お肌のバリア機能が低下してしまうからです。それを防いでくれるのが「コルチゾール」という抗ストレスホルモン。コルチゾールは本来、明け方にかけて活発に分泌されるため、睡眠時間が不足すると分泌量のバランスが崩れてしまいます。その結果、炎症を抑える機能が正常に働かず、肌荒れを起こしやすくなるのです。

お肌の質改善のためには、睡眠時間をしっかりと担保するほか、入眠後の3時間の眠りの質に注目してみましょう。 

詳しくはこちら:肌荒れだけじゃない!皮膚の老化まで左右する「睡眠とお肌」の深い関係
 

③質のいい睡眠が腸内環境の改善に!?


緊張したり、ストレスを抱えていたりするとお腹の調子が悪くなる...。昨今の研究では、腸と脳は互いに影響し合う関係にあることが明らかになっています。この関係は「脳腸相関」と呼ばれ、緊張するとお腹の調子が悪くなるほか、うつ病を患っている人には腸にトラブルを抱えている人が多い、といった研究報告も多くあります。

睡眠は身体を休めるほか、実は脳の疲労回復に欠かせません。記憶を整理したり、ストレスを取り除いたり、睡眠中の脳の働きはさまざま。詳細なメカニズムは今後の研究課題ですが、睡眠状態の改善が「脳腸相関」を介して腸内環境に変化をもたらすことも十分に考えられます。

ここでキーポイントになるのが、「ヤセ菌」と「短鎖脂肪酸」。痩せやすい体をつくる腸内細菌「ヤセ菌」という腸内細菌が「短鎖脂肪酸」という物質をつくり出し、それが増えるとエネルギー代謝や基礎代謝の改善、体温の上昇、インスリン感受性の正常化や脂肪分解の促進といった、たくさんのポジティブな変化が起こると考えられています。

日本睡眠科学研究所と同志社大学・アンチエイジングリサーチセンターの共同研究では、睡眠の質が向上すると腸内環境が整い、「ヤセ菌」が増えるという結果が出ています。脳を休め、腸内環境を改善するには質のいい睡眠が重要なのです。

詳しくはこちら:よく眠ると腸内環境が改善!?睡眠の研究者がひも解く「腸と睡眠」の不思議な関係
 

④下痢や便秘の改善にも!



実は、腸の働きにも自律神経系が関係しています。眠っているときは、副交感神経が働き大腸の動きが活発になります。大腸の中で水分が吸収されながら便が動き、起床後に排便が起こります。

ところが、不安や緊張といったストレスを脳が認識すると、自律神経系の中枢である視床下部に信号が送られます。ストレスが大きければ大きいほど、その信号が脳に過剰に伝わり視床下部がオーバーワーク状態に。そうなると自律神経系のバランスが崩れて、大腸の動きが弱くなり、下痢や便秘が起きてしまうのです。

自律神経系のバランスを整えるために重要なのは、睡眠時間をしっかり確保すること。また、活動するときは元気に活動し、休息するときはゆったりとリラックスするという“メリハリ”も大切です。下痢や便秘は、生活を見直すための体からのサイン。まずは、今日からでも早めにベッドに入ってみましょう。

詳しくはこちら:寝不足と腹痛や下痢って関係ありますか?お医者さんに聞きました!
 

⑤仮眠で午後のパフォーマンスがアップ!



重要な会議や授業中に、ついウトウト…。うっかり居眠りをしてしまい、冷や汗をかいた経験がある人もいるのではないでしょうか?しかし、昼食後の12時〜13時頃は特に、私たちの体に備わった約12時間周期の体内時計の働きによって眠くなるのは自然な現象なのです。

そこで午後の眠気対策におすすめなのが「パワーナップ(Power Nap)」と呼ばれる15分程度の短い仮眠。脳の疲労が緩和され、その後の眠気が生じにくくなるだけでなく仕事の効率までアップするので、ビジネスパーソンを中心に注目を集めています。

特におすすめなのが、昼食後の仮眠をとる前にコーヒーを飲むこと。カフェインの覚醒作用が働き出すのは摂取から約15分後。コーヒーを飲み、15分程度の仮眠をとれば、起きるころにちょうどカフェインが作用し始めます。

ここで重要なのが、あくまでも15分程度の短い仮眠にとどめること。人は眠りについてから20~30分後に深い眠りに入るため、20分以上寝てしまうと目を覚ましづらくなり、起床後に頭を働かせるにも時間がかかってしまいます。

「たったの15分では眠った気がしない!」という声が聞こえてきそうですが、目をつぶり、ボーッとするだけでも効果を得られます。しっかり横になると深い眠りに入りやすくなるため、机に突っ伏したり、イスの背もたれに体をあずけたりする程度にしましょう。

詳しくはこちら:重要な会議で居眠り…!日中に襲ってくる眠気の原因と対策
 
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毎日を活動的に過ごすためだけでなく、未来の思わぬ体調不良の予防にも大切な睡眠。自分のことを大切に思ってくれるあの人のためにも、今日はいつもより早くベッドに入ってみてはいかがでしょうか?

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