愛用してきた布団、いつまで使える?チェック項目付き、寝具の買い替えどき

loading
愛用してきた布団、いつまで使える?チェック項目付き、寝具の買い替えどき
掛け寝具や敷き寝具、枕などの寝具は、いつ買い替えれば良いのでしょう。へたりや傷みが進んでくると、体をきちんと支えられず「朝起きたときに、体に痛みや違和感がある」などの支障が出ることも。
今回は眠りのスペシャリストであるnishikawa社員・スリープマスターの富下瞳が、寝具の買い替えの適切なタイミングをお教えします。

 

敷き布団とマットレスの買い替えの目安は「腰部分のへたり具合」

マットレスや敷き布団の場合、「へたりによる寝心地の変化」を感じたら、買い替えのタイミング。寝ている間、体の重みを支えてくれる敷き寝具は、長年使用することで、中の素材や側生地が劣化し、ボリュームがなくなってきます。

「『へたり』とは、沈み込んで元に戻らない状態のことです。天日干しが可能な素材については、天日干しをしてもふっくら感が戻らなかったら、その寝具には買い替えのタイミングがきたと言えるでしょう。そのままの状態で使用していると、朝起きたときに、腰や肩に痛みを感じるなどの違和感が出てくることもあり、睡眠の質の低下につながります。購入当初のような快適な寝心地を感じられなくなったら、買い替えかメンテナンスをオススメします」

また、マットレスの耐用年数は、使用環境や状況にもよりますが、ウレタン素材なら約7〜8年、コイルのベッドマットレスなら約10年が目安です。ただ、個人差があるので寝心地に違和感を覚えるようになった場合もお買い替え目安のサインです。

 

枕は「適切な高さ」が保てているかをチェックして

弊社には、「朝起きたとき、首や肩が凝っている。枕を変えるべき?」という質問が多く寄せられます。

「大切なのは、使っている枕が『自分にとって適切な高さ』を保てているかどうかです。人の体はなだらかなS字のカーブを描いていています。横になっている状態でも、この姿勢を保つことが自然で無理のない寝姿勢につながります。この時、首の後ろに生まれる隙間を枕で埋める必要があり、枕がフィットしていないと、肩こりなどの体の痛みが出る可能性もあります。

ただし、枕を変えたらすぐに肩こりがやわらぐというわけではないため、まずはご自身に必要な枕の高さを知ることが大切です。その方にあった高さの枕を使うことで、自然な寝姿勢に導き、睡眠の質や体の違和感を改善する見込みがあるのです」

枕も敷き寝具と同様に、使っているうちに適切な高さを維持できなくなってくるそう。枕も素材によって買い替え時期があるので、以下を目安にしてみてください。

・そばがら:約1〜2年
・綿、羽毛、ウレタンなど:約2〜3年
・パイプなど:約3〜5年


購入からどれくらい経っているか、生地に汚れや傷みがないか、高さに違和感を感じていないかなどがチェックポイントです。

また部分的に高さを調整することができる「オーダーメイド枕」なら、へたってきた部分の素材を詰め替えて、適切な高さに戻すことができます。長く愛用することを考えるなら、オーダーメイドも選択肢になりそうですね。


 

羽毛布団で確認したい7つの「お疲れ様ポイント」

羽毛布団の買い替え目安となる、7つの「お疲れ様ポイント」をご紹介します。



羽毛布団の耐用年数は平均して10年程度と言われています。上記7項目のうち、ひとつでも当てはまるなら、買い替えを検討してみましょう。

寝具専門店や、クリーニング店では、中の素材の詰め替えや生地のクリーニングなどの、リフォームを取り扱っているお店もあります。愛着のある大切な布団を手放す前に、リフォームを検討してみても。

また、使用しなくなった羽毛布団を回収して、新しい製品に生まれ変わらせる「グリーンダウンプロジェクト」に参画する店舗も増えています。長年使った羽毛布団は「お疲れ様」の意味もこめて、地球に優しい方法で手放してみてはいかがでしょうか。
https://www.nishikawa1566.com/company/sustainability/gdp/

 

買い替え後も適切なメンテナンスで、質の良い睡眠を維持しよう

新しい寝具に買い替えても、日常のメンテナンスを怠ると、寝具は早く劣化してしまいます。以下アイテムごとにメンテナンス方法をご紹介します。

敷き寝具やマットレスの場合
・ウレタン素材は特に、壁に立てかけて裏面を風通しの良いところに干す

枕の場合
・風通しの良いところで湿気を飛ばす

羽毛の場合
・フェザー(芯)等が突き出てきたら、裏側からつまんで中へ引き戻しましょう。
詳細は、こちらよりご確認ください。
https://www.nishikawa1566.com/column/bedding/20180211090000/

タオルケットの場合
・爪の引っ掻きなどで飛び出てしまったパイルは、引っ張らずにその部分の糸を隣のパイルの高さに合わせてはさみで切り取ってください。
・使用前には柔軟剤を使わずに、数回洗濯をすることがポイントです。


毎日の睡眠を心地良く支えてくれる寝具。適切なタイミングで買い替えた後も、メンテナンスをしながら大切に使い、より良い睡眠環境を維持しましょう。
 

スリープマスター

富下 瞳

眠りのスペシャリスト「スリープマスター」は、nishikawa・日本睡眠科学研究所認定の資格取得者。眠りのメカニズムや、寝具についての知識を保有し、快適な睡眠環境づくりのアドバイスを行います。テレビ・ラジオ・雑誌など多方面のメディアで幅広く活躍しています。

この記事を見た人は
こんな商品に興味を持っています

この記事の関連カテゴリ

最近見た商品

この記事に関連するキーワード

愛用してきた布団、いつまで使える?チェック項目付き、寝具の買い替えどき

この記事が気に入ったら
いいね!しよう