カテゴリ:眠り
文筆家・絶対に終電を逃さない女さんが見つけた、不完全な眠りとの付き合い方
日々の生活を支える三本柱として語られる「食事・運動・睡眠」。しかし、それらをどれほど完璧にこなそうとしても、どうしても身体が追いつかない、そんな切実な思いを抱えている人がいます。
1995年生まれの文筆家、絶対に終電を逃さない女さんは、大学卒業後に一般的な就職を断念せざるを得ないほどの「異常な体力不足」と向き合ってきました。
2025年11月に出版されたエッセイ『虚弱に生きる』(扶桑社)では、自身の抱える不調を「虚弱」という言葉で定義。
単なる「疲れ」では片付けられない、原因不明の慢性的な不調といかに共存し、社会生活を送るための試行錯誤を続けているかが詳細に綴られています。
今回は、絶対に終電を逃さない女さんの著書でも重要なキーワードとなっている「睡眠」に焦点を当て、コントロール不可能な身体とどう折り合いをつけ、健やかさを模索しているのか、詳しくお話を伺いました。


「私は健康を『食事・運動・睡眠』の三本柱だと考えていますが、その中で睡眠はもっともコントロールが難しいものだと感じています。
食事や運動は、自分の意思である程度コントロールできる行為です。なにを食べるか、どれくらい動くかは自分で決められますよね。
しかし、睡眠はそうはいきません。眠ろうと力んでも眠れなかったり、逆に起きたいと願っても起きられなかったり、質を上げたくても自分の意思だけではどうにもならない部分が大きいと感じています」
絶対に終電を逃さない女さんが自身の「虚弱」を自覚し始めた20代前半、原因不明の慢性的な不眠に悩まされていた時期は、人生で最も体調が悪かった時期と重なっているといいます。
「睡眠と体調は、ほぼ正比例している実感があります。20代前半の眠れなかった頃に比べれば、今は眠れるようにはなりました。
しかし、それでも睡眠時間が短い日は、翌日の活動にすぐ影響が出ます。例えば、極端に電車に酔いやすくなったり、思考がまとまらなくなったり…。
現在は、慢性的な質の悪さや、必要以上に寝てしまう『過眠』、そして夜中に何度も目が覚めてしまう『中途覚醒』といった課題を抱えています。
たまに良質な睡眠ができる日があって、そういう日はだいたい体調が良くてそれだけで感動しますね」

「虚弱」という自身の性質を受け入れつつも、絶対に終電を逃さない女さんは決して改善を諦めているわけではありません。
むしろ、人一倍、健康に対する情報収集と実践を繰り返してきました。ここ半年ほどは、成長ホルモンの分泌を意識した「22時就寝」のリズムを意識し、生活のルーティンを整えているそう。
カフェインが含まれている飲み物も基本的にお昼頃までと決められています。
19時:夕食完了
消化活動が睡眠を妨げないよう、19時には食事を済ませることを徹底。
20時:入浴(湯船に浸かる)
特に冬場は身体を温めないと入眠に時間がかかるので、しっかりお湯に浸かることが欠かせません。
21時過ぎ:ラジオ体操
意外にも効果を感じているのが、寝る直前のラジオ体操だといいます。
「身体を軽くほぐしてから寝ると、翌朝起きた時の節々の凝りが軽減されている実感があるんです」
※終電を絶対に逃さない女さんの見解です
21時半:ベッドイン(スマホ断ち)
デジタルデトックスの重要性は理解しつつも、職業柄、完全に断つのは難しいのが現実。 「せめてもの心がけとして、日中からブルーライトカットの設定にしています。21時半にはふとんに入り、目を閉じます」
▼合わせて読みたい
眠れない夜に効果的な対処法とは?眠れない原因と、寝つきが良くなる習慣まで解説
「今のところ、私の体には低反発のマットレスの方が馴染みが良いと感じていますが、まだ『これだ!』という正解には辿り着けていません。
快眠グッズも一通り試しました。耳栓やホットアイマスクなど…どれも変化は感じられず、残念ながら今は使っていません」
最近、絶対に終電を逃さない女さんが熱心に取り組んでいるのは「光」のコントロールです。
「ここ2年ほどは、朝日の入り方と目覚めの質の関連を探るために、カーテンの閉め方をいろいろ試しています」
「不思議なことに、眠くて怠くて仕方がない時に執筆をしていると、なぜか元気になってくることがあるんです。脳に良い刺激が与えられているのかなと思います。
子どもの頃から文章を書くのが好きで、私にとってこれが唯一の『生産的な趣味』。なにかを消費するだけの趣味では得られない、メンタルの安定を『書くこと』からもらっています。これがなかったらと思うと、本当に怖いです」
体が辛い時に無理は禁物ですが、自分が「うれしい」「楽しい」と思えることをして過ごすことは睡眠にとっても良い影響を及ぼします。
まずは自分が達成感を得られることを見つけられると、良いのかもしれません。
そんな中、最新作『虚弱に生きる』を執筆する際、絶対に終電を逃さない女さんが本作を通して伝えたかった想いについてお伺いしました。
「この本は、虚弱体質を治す方法や虚弱体質でも人並みの社会生活を送るライフハックなどを書いた本だと思われることもあるのですが、そうではないんです。
治そうとしても治らない、ハックできないライフがあるという現実を書いた本です。
そうした一個人の現実を詳細に記すことで、私と似たような人たちが十分生きられる社会にするためにはどうすればいいか? という問題提起に繋がればという想いで書きました」
インタビューの最後に、日々の眠りや健康に悩む読者に向けて、メッセージをいただきました。
「私は何年も睡眠や健康に向き合い、試行錯誤を続けてきましたが、それでも睡眠の質は悪いし、健康体とは言えません。
報われないことに向き合い続けるのは苦しいので、それこそ行き過ぎると精神的に不健康なことになりかねない。
そうならないように、適度に気楽に取り組んでいければ良いのかなと思います」
***
『虚弱を生きる』は、心身のままならなさを抱えるすべての人に寄り添う一冊です。
健康であることが「正解」とされる社会で、疲れやすさや不調に向き合い続けながら生きる日々が赤裸々に描かれています。
「丈夫ではない体」を切り捨てるのではなく、共生するための柔らかな哲学が、本インタビューでの絶対に終電を逃さない女さんの言葉一つひとつに感じられたのが印象的でした。

さまざまな寝具を試されてきた絶対に終電を逃さない女さんにが次に試してみたい寝具をは「オーダーメイド枕」だそう。
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1995年生まれの文筆家、絶対に終電を逃さない女さんは、大学卒業後に一般的な就職を断念せざるを得ないほどの「異常な体力不足」と向き合ってきました。
2025年11月に出版されたエッセイ『虚弱に生きる』(扶桑社)では、自身の抱える不調を「虚弱」という言葉で定義。
単なる「疲れ」では片付けられない、原因不明の慢性的な不調といかに共存し、社会生活を送るための試行錯誤を続けているかが詳細に綴られています。
今回は、絶対に終電を逃さない女さんの著書でも重要なキーワードとなっている「睡眠」に焦点を当て、コントロール不可能な身体とどう折り合いをつけ、健やかさを模索しているのか、詳しくお話を伺いました。
監修者さまプロフィール

文筆家
絶対に終電を逃さない女さん
1995年生まれ。体力のなさから就職を断念し、専業の文筆家に。主にエッセイ、小説、短歌を執筆。著書に『シティガール未満』(柏書房)、『虚弱に生きる』(扶桑社)など。自身の虚弱体質を軸とした、鋭くも温かい視点のエッセイが多くの共感を呼んでいる。
X:@YPFiGtH
note:https://note.com/syudengirl

著書
『虚弱に生きる』(扶桑社)
病気じゃないけど、体力がない。労働する元気も恋愛する元気もない――。
SNSで「虚弱エッセイ」が話題沸騰の著者による
「虚弱体質」のリアルをつづる、新世代のサバイバル・エッセイ!
虚弱に生きる|書籍詳細|扶桑社
目次
睡眠という、人生でもっとも「ままならない」領域
健康維持のために私たちができる努力は多々ありますが、絶対に終電を逃さない女さんにとって、睡眠は他の要素とは一線を画す「難敵」であるといいます。「私は健康を『食事・運動・睡眠』の三本柱だと考えていますが、その中で睡眠はもっともコントロールが難しいものだと感じています。
食事や運動は、自分の意思である程度コントロールできる行為です。なにを食べるか、どれくらい動くかは自分で決められますよね。
しかし、睡眠はそうはいきません。眠ろうと力んでも眠れなかったり、逆に起きたいと願っても起きられなかったり、質を上げたくても自分の意思だけではどうにもならない部分が大きいと感じています」
絶対に終電を逃さない女さんが自身の「虚弱」を自覚し始めた20代前半、原因不明の慢性的な不眠に悩まされていた時期は、人生で最も体調が悪かった時期と重なっているといいます。
「睡眠と体調は、ほぼ正比例している実感があります。20代前半の眠れなかった頃に比べれば、今は眠れるようにはなりました。
しかし、それでも睡眠時間が短い日は、翌日の活動にすぐ影響が出ます。例えば、極端に電車に酔いやすくなったり、思考がまとまらなくなったり…。
現在は、慢性的な質の悪さや、必要以上に寝てしまう『過眠』、そして夜中に何度も目が覚めてしまう『中途覚醒』といった課題を抱えています。
たまに良質な睡眠ができる日があって、そういう日はだいたい体調が良くてそれだけで感動しますね」
22時就寝を守る徹底したルーティンで虚弱の改善を

「虚弱」という自身の性質を受け入れつつも、絶対に終電を逃さない女さんは決して改善を諦めているわけではありません。
むしろ、人一倍、健康に対する情報収集と実践を繰り返してきました。ここ半年ほどは、成長ホルモンの分泌を意識した「22時就寝」のリズムを意識し、生活のルーティンを整えているそう。
カフェインが含まれている飲み物も基本的にお昼頃までと決められています。
19時:夕食完了
消化活動が睡眠を妨げないよう、19時には食事を済ませることを徹底。
20時:入浴(湯船に浸かる)
特に冬場は身体を温めないと入眠に時間がかかるので、しっかりお湯に浸かることが欠かせません。
21時過ぎ:ラジオ体操
意外にも効果を感じているのが、寝る直前のラジオ体操だといいます。
「身体を軽くほぐしてから寝ると、翌朝起きた時の節々の凝りが軽減されている実感があるんです」
※終電を絶対に逃さない女さんの見解です
21時半:ベッドイン(スマホ断ち)
デジタルデトックスの重要性は理解しつつも、職業柄、完全に断つのは難しいのが現実。 「せめてもの心がけとして、日中からブルーライトカットの設定にしています。21時半にはふとんに入り、目を閉じます」
▼合わせて読みたい
眠れない夜に効果的な対処法とは?眠れない原因と、寝つきが良くなる習慣まで解説
より良い寝具と睡眠環境を求めて
寝具については、数万から10万円以下の価格帯で、さまざまなマットレスやふとんを試してきたそう。「今のところ、私の体には低反発のマットレスの方が馴染みが良いと感じていますが、まだ『これだ!』という正解には辿り着けていません。
快眠グッズも一通り試しました。耳栓やホットアイマスクなど…どれも変化は感じられず、残念ながら今は使っていません」
最近、絶対に終電を逃さない女さんが熱心に取り組んでいるのは「光」のコントロールです。
「ここ2年ほどは、朝日の入り方と目覚めの質の関連を探るために、カーテンの閉め方をいろいろ試しています」
「書くこと」が体調の良い刺激に
大学時代から執筆活動を続けてきた絶対に終電を逃さない女さんにとって、「文章を書くこと」が与えている影響についてお伺いしました。「不思議なことに、眠くて怠くて仕方がない時に執筆をしていると、なぜか元気になってくることがあるんです。脳に良い刺激が与えられているのかなと思います。
子どもの頃から文章を書くのが好きで、私にとってこれが唯一の『生産的な趣味』。なにかを消費するだけの趣味では得られない、メンタルの安定を『書くこと』からもらっています。これがなかったらと思うと、本当に怖いです」
体が辛い時に無理は禁物ですが、自分が「うれしい」「楽しい」と思えることをして過ごすことは睡眠にとっても良い影響を及ぼします。
まずは自分が達成感を得られることを見つけられると、良いのかもしれません。
虚弱・睡眠に悩むすべての人へ
虚弱体質についてXで発信されたことで、多くの「仲間たち」からの共感が寄せられたと言います。そんな中、最新作『虚弱に生きる』を執筆する際、絶対に終電を逃さない女さんが本作を通して伝えたかった想いについてお伺いしました。
「この本は、虚弱体質を治す方法や虚弱体質でも人並みの社会生活を送るライフハックなどを書いた本だと思われることもあるのですが、そうではないんです。
治そうとしても治らない、ハックできないライフがあるという現実を書いた本です。
そうした一個人の現実を詳細に記すことで、私と似たような人たちが十分生きられる社会にするためにはどうすればいいか? という問題提起に繋がればという想いで書きました」
インタビューの最後に、日々の眠りや健康に悩む読者に向けて、メッセージをいただきました。
「私は何年も睡眠や健康に向き合い、試行錯誤を続けてきましたが、それでも睡眠の質は悪いし、健康体とは言えません。
報われないことに向き合い続けるのは苦しいので、それこそ行き過ぎると精神的に不健康なことになりかねない。
そうならないように、適度に気楽に取り組んでいければ良いのかなと思います」
***
『虚弱を生きる』は、心身のままならなさを抱えるすべての人に寄り添う一冊です。
健康であることが「正解」とされる社会で、疲れやすさや不調に向き合い続けながら生きる日々が赤裸々に描かれています。
「丈夫ではない体」を切り捨てるのではなく、共生するための柔らかな哲学が、本インタビューでの絶対に終電を逃さない女さんの言葉一つひとつに感じられたのが印象的でした。
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オーダーメイドまくら
さまざまな寝具を試されてきた絶対に終電を逃さない女さんにが次に試してみたい寝具をは「オーダーメイド枕」だそう。
自分の体に合った高さや素材を知ることは、コントロールの難しい睡眠において数少ない「確実な一歩」になります。
全国の西川の店舗では、スリープマスターによる無料の測定・カウンセリングを実施しています。あなただけの「眠りの正解」を、一緒に探してみませんか?
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