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ヨーグルトで睡眠の質は上がる?腸内環境と“眠りホルモン”の深い関係を専門家が解説

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ヨーグルトで睡眠の質は上がる?腸内環境と“眠りホルモン”の深い関係を専門家が解説
「ヨーグルトは体に良い」というイメージはあっても、睡眠の質と深く関係していることは、まだあまり知られていません。

寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝起きても疲れが残る——そんな悩みの背景には、腸内環境の乱れや睡眠ホルモンの分泌低下が隠れていることがあります。

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、自律神経やメンタル、そして睡眠と密接につながる重要な器官。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌、さらに睡眠ホルモンの材料となる栄養素を上手に取り入れることで、腸から眠りを整えることが可能になります。

この記事では、睡眠と腸の専門家・河野記代子さんの監修のもと、ヨーグルトが睡眠の質を高める理由、効果的な食べ方、注意点までを解説。


毎日の食習慣から、無理なく「よく眠れる体」を目指すヒントをお届けします。

 

監修者さまプロフィール

一般社団法人 睡眠栄養指導士協会 代表理事

河野 記代子さん

1979年3月生まれ。オーストラリアに留学後、エステティックサロンを開業。
その後、自身が睡眠に悩みを持っていたことから睡眠栄養指導士となり、睡眠、脳、腸、遺伝子の資格習得スクールを開校。
睡眠栄養指導士協会にて毎月の定期講座とパーソナル睡眠アドバイザー講座を担当し、2022年10月睡眠栄養指導士協会 2代目代表理事に就任。

ヨーグルトが「眠り」に働きかける理由

ヨーグルトが睡眠と関係している理由のひとつに、「トリプトファン」という必須アミノ酸の存在があります。

トリプトファンは体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある栄養素です。このトリプトファンは、心を穏やかにする神経伝達物質「セロトニン」を経て、夜になると「メラトニン」へと変化します。
メラトニンは、自然な眠気を促し、体内時計を整える重要な睡眠ホルモンです。

ヨーグルトはトリプトファンを多く含んでいるので、日常的に取り入れることでメラトニンの材料を無理なく補うことができ、結果として寝つきが良くなったり、夜中に目が覚めにくくなったり、朝の目覚めがスッキリするといった変化が期待できます。

さらに見逃せないのが、腸内環境が整うことで得られる間接的な睡眠効果です。腸の状態が改善されると、自律神経のバランスが整いやすくなり、脳の過剰な興奮が抑えられます。

ストレスや不安で頭が冴えてしまう状態が和らぎ、自然と眠りに入りやすい心身の状態がつくられていくのです。
 

睡眠だけではない、ヨーグルトの美容・口臭防止作用

ヨーグルトの魅力は、睡眠への影響だけにとどまりません。

豊富に含まれるタンパク質やビタミンB群は、肌や髪、爪といった美容面の土台を支える栄養素です。

さらに乳酸菌には、体内の炎症を抑える働きをサポートする作用があるとされ、ニキビや吹き出物ができにくくなったり、肌のくすみが気になりにくくなるといった変化を感じる人もいます。

また、乳酸菌は口腔内環境にも影響します。悪臭の原因となる菌の増殖を抑えることで、起床時の口臭が軽減されるケースもあります。

ただし、砂糖入りのヨーグルトは腸内環境を乱す可能性があるため注意が必要です。
 

腸を整えることは、免疫と心を整えること

体内に存在する免疫細胞の約70%以上が腸に集中していると言われています。そのため、腸内のビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを改善することは、免疫力の底上げにつながります。

便秘や下痢の改善だけでなく、風邪をひきにくくなったり、花粉症やアレルギー症状がやわらいだりといった変化を感じる人も少なくありません。

さらに腸は、自律神経と密接につながる器官です。腸内環境が整うことでセロトニンの分泌がサポートされ、気分の落ち込みや不安感がやわらぎ、イライラしにくくなるといったメンタル面での安定も期待できます。

腸と睡眠、この2つが整うことで、心身全体のコンディションが穏やかに整っていくのです。
 

睡眠のためのヨーグルト、食べるなら「朝」

「睡眠に良いなら、夜に食べたほうが良さそう」と思われがちですが、河野さんは朝にヨーグルトを食べることをすすめています。

「トリプトファンは摂取してすぐにメラトニンになるわけではなく、体内でセロトニンを経て、約14〜16時間後に睡眠ホルモンの分泌に関与します。そのため、朝に摂ることで夜の自然な眠気につながりやすくなるのです」(河野さん)

夜にヨーグルトを食べる場合は、睡眠ホルモンの生成というよりも、就寝前の穏やかな食習慣として少量にとどめるのがおすすめだそう。
空腹による夜間の覚醒を防ぎたい人にとっては、無理のない選択肢になるでしょう。
 

トッピングで広がる、ヨーグルトの可能性

ヨーグルトは、組み合わせる食材によって期待できる効果が広がります。バナナやきなこ、ナッツ類、オートミール、ごま、粉チーズなどはトリプトファンを含み、睡眠を意識した食べ方と相性が良い食材です。

腸内環境を重視するなら、食物繊維を含む食材と一緒に。美容を意識するなら、抗酸化作用のある果物やナッツを少量添える。

朝のエネルギー補給や夜の軽食など、目的に合わせて調整できるのもヨーグルトの魅力です。量の目安は100〜200g程度。消化への負担が少なく、継続しやすい量です。



腸内環境を意識したいなら(発酵食品+食物繊維の組み合わせ)
・きなこ
・オートミール
・すりごま
・グリーンキウイ

美容を意識したいなら(抗酸化やビタミンをプラス)
・ベリー類
・ゴールドキウイ
・ナッツ類
・はちみつ

朝のエネルギー補給なら
・バナナ
・オートミールとナッツ類
・全粒シリアル

夜に食べたいなら
・きなこ
・はちみつ(少量)
・ごま


ヨーグルト選びと食べ方の注意点
睡眠や腸内環境を意識するなら、基本は無糖タイプを選びましょう。甘みが欲しい場合は、はちみつやオリゴ糖を少量加えるのがおすすめです。

また、乳酸菌だけでなくビフィズス菌も含まれているものを選ぶと、より腸内環境を意識した食習慣になります。
 

睡眠と腸の専門家が実践する、眠りを整える習慣

睡眠と腸の専門家である河野さんに、睡眠環境を整えるために心がけている習慣についてお伺いしました。

「朝起きたらすぐに日光を浴びて体内時計をリセットし、朝食ではタンパク質と食物繊維を意識。コーヒーは午後2時までにし、夜は照明を落としてメラトニンの分泌を妨げない工夫をしています。

入浴は就寝90分前、40-42℃のお湯に15分。

眠る前には毎晩同じ入眠儀式を行い、体に「眠る準備」を伝えます。寝返りしやすいパジャマを選ぶことも、巡りを整えるための大切なポイントです」(河野さん)
 

腸と睡眠に悩む人へのアドバイス

腸活で最も大切なのは、「自分の腸に合っているかどうか」を見極めること。

他人に合う方法が、必ずしも自分に合うとは限りません。まずは1週間試し、便や体調の変化を観察することから始めてみましょう。

腸と睡眠は、互いに影響し合う関係です。腸を整えれば眠りが整いやすくなり、眠りが整えば腸も健やかに保たれます。
ヨーグルトという身近な食品から、眠りを見直してみませんか。

 

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