カテゴリ:眠り
寝正月とは?デメリットはある?気持ちよく新年のスタートを切るコツを紹介!
お正月は、1年間の中で一番睡眠リズムが乱れやすい時期だと言われています。そのズレを抱えたまま仕事始めを迎えてしまうと、やる気が起きなかったり、集中できなかったり、ブルーマンデーにも似たような症状に...。
新年を気持ちよくスタートさせるために、今回は睡眠コンサルタントの友野なお先生に、寝正月で乱れた睡眠リズムの整え方や日々のストレスを解消するお正月の過ごし方について教えていただきました!
「お正月は日本の祭事の中でも最も睡眠リズムが乱れる時期だと言われています。お正月には非日常的な高揚感がありますよね。大晦日や元日は日本に根付く文化のため、国全体に『ダラダラしてもいいよね!』という空気が生まれます。寝正月は悪いものだと思われがちですが、そうなってしまうのは当たり前のことだとも感じますね」
全体として「お疲れさまムード」が漂うお正月。それに加え、普段よりもお酒を飲む機会が増えることから、睡眠リズムが乱れることも考えられます。
▼参考
【医師監修】アルコールと睡眠の関係は?お酒を飲むと眠れる?眠れない?
「ひとつは、睡眠リズムのズレによって『社会的時差ボケ』と呼ばれる症状が出ること。日本にいるのに、体のだるさやめまいなど時差ボケのような不調が起こりやすくなります。『仕事に行きたくない』といった気分の落ち込みも『社会的時差ボケ』が原因の場合があります」
▼参考
不規則な眠りが原因?身体の不調やメンタルにも影響を及ぼす「社会的時差ボケ」を徹底解説
お正月明けのお仕事や学業に支障が出てしまうことに加え、「正月太り」と言われるように、太りやすくなるのも気をつけたいポイントです。
「寝すぎも太りやすさの原因になります。正月はお店も開いていないため、ずっと家で過ごすことも多く、運動量も低下。それに加え、おせちやお雑煮、お酒など、飲み食いも増えるため『正月太り』はなかなか避けて通れないですよね」
「ほとんどの方が遅寝遅起きと睡眠リズムが後ろ倒しになっていると思います。そのリズムを少しずつ前倒しして、仕事始めまでには普段通りに戻しておくことが理想です。いきなり1時間早く起きるのは難しいと思うので、15分、30分と徐々に巻き戻していくことが、すごくシンプルですが唯一の解決策だと思っています」
本来であれば、大晦日は徹夜したとしても、元日はお昼には起きて明るい環境でご飯を食べて昼寝をせずに過ごすことがベスト◎元旦から外に出てお散歩するなど、あえて体を動かすような予定を入れておくと、すぐにリズムを戻すことができます。
「一番戻りにくく困ってしまうのが、大晦日に夜中の3時くらいまで起きて、次の日は昼まで寝て、また3時くらいまで起きてしまうようなリズム。そういった場合は、起床のアラームをいつもの時間に戻して無理矢理にでも起きるようにするしかありません。その日は寝不足の状態になって眠たくなるはずです。その日は早く寝て、次の日からなんとかスタートを整えるやり方ですね。ギリギリまで前倒しができないという方は、最後の1日〜2日で半ば強制的に調整するのがいいと思います」
ここまで寝正月に潜むデメリットについて紹介してきました。一方、「正月休みのような短期間で心や体の病気のリスクが上がるようなことはありませんので、あまり心配しすぎる必要はないと思います」と、友野先生は補足してくれました。
「個人的には、寝正月は長期的に見て悪いことではないと思っています。睡眠障害を抱える理由は多岐にわたりますが、日本人は特にストレスが原因である場合がとても多いんですね。ストレスは気づかないうちに蓄積されてしまうもの。お正月は自分を慈しみながら、久しぶりの人に会ったり、おいしいものを食べたり、心理的にストレスから距離を取れる時間だと思います。そういった時間が、一周回って睡眠にいい影響を与えてくれるものなんです」
「この1年よくがんばった!お疲れさま!」と自分をいたわってあげること。そして、そんな時間を楽しむことが、長期的に見た時に心の栄養になると言います。
「寝正月にするのは構わないから、新年の活動が始まる日までにリズムをゆっくり戻していきましょう」と友野先生。生活リズムを徐々に整えることを頭の片隅に置いておきつつ、お正月はリラックスして楽しむことが健やかな1年を迎えるコツのようです。
今回は、寝正月で乱れた睡眠リズムの整え方や日々のストレスを解消するお正月の過ごし方について教えていただきました。
お正月の「お疲れさまムード」で自分を慈しみながら、気持ちのいい新年を迎えましょう。それでは、良いお年をお迎えくださいませ!
新年を気持ちよくスタートさせるために、今回は睡眠コンサルタントの友野なお先生に、寝正月で乱れた睡眠リズムの整え方や日々のストレスを解消するお正月の過ごし方について教えていただきました!
お正月は、1年の中で最も睡眠リズムが乱れる時期
師走の忙しさから解放されるように、お正月は誰しもが気がゆるみやすくなる時期。大晦日は夜更かしをして、元日はお昼まで寝てしまい、そのままズルズルと三が日を過ごし、気づけば仕事始めの日になってしまった...というパターンはあるあるです。「お正月は日本の祭事の中でも最も睡眠リズムが乱れる時期だと言われています。お正月には非日常的な高揚感がありますよね。大晦日や元日は日本に根付く文化のため、国全体に『ダラダラしてもいいよね!』という空気が生まれます。寝正月は悪いものだと思われがちですが、そうなってしまうのは当たり前のことだとも感じますね」
全体として「お疲れさまムード」が漂うお正月。それに加え、普段よりもお酒を飲む機会が増えることから、睡眠リズムが乱れることも考えられます。
▼参考
【医師監修】アルコールと睡眠の関係は?お酒を飲むと眠れる?眠れない?
正月太りも要注意。寝正月のデメリット
国全体のムードも相まって、つい夜更かししたりダラダラとお昼まで寝たりしてしまう、いわゆる「寝正月」にはどんなデメリットが潜んでいるのでしょうか?「ひとつは、睡眠リズムのズレによって『社会的時差ボケ』と呼ばれる症状が出ること。日本にいるのに、体のだるさやめまいなど時差ボケのような不調が起こりやすくなります。『仕事に行きたくない』といった気分の落ち込みも『社会的時差ボケ』が原因の場合があります」
▼参考
不規則な眠りが原因?身体の不調やメンタルにも影響を及ぼす「社会的時差ボケ」を徹底解説
お正月明けのお仕事や学業に支障が出てしまうことに加え、「正月太り」と言われるように、太りやすくなるのも気をつけたいポイントです。
「寝すぎも太りやすさの原因になります。正月はお店も開いていないため、ずっと家で過ごすことも多く、運動量も低下。それに加え、おせちやお雑煮、お酒など、飲み食いも増えるため『正月太り』はなかなか避けて通れないですよね」
仕事始めに向けて、15分、30分と少しずつ普段の起床時間に戻していくこと
仕事始めをスムーズに迎えるためには、仕事始めの日から逆算して少しずつリズムを整えておくことが大切だと言います。「ほとんどの方が遅寝遅起きと睡眠リズムが後ろ倒しになっていると思います。そのリズムを少しずつ前倒しして、仕事始めまでには普段通りに戻しておくことが理想です。いきなり1時間早く起きるのは難しいと思うので、15分、30分と徐々に巻き戻していくことが、すごくシンプルですが唯一の解決策だと思っています」
本来であれば、大晦日は徹夜したとしても、元日はお昼には起きて明るい環境でご飯を食べて昼寝をせずに過ごすことがベスト◎元旦から外に出てお散歩するなど、あえて体を動かすような予定を入れておくと、すぐにリズムを戻すことができます。
「一番戻りにくく困ってしまうのが、大晦日に夜中の3時くらいまで起きて、次の日は昼まで寝て、また3時くらいまで起きてしまうようなリズム。そういった場合は、起床のアラームをいつもの時間に戻して無理矢理にでも起きるようにするしかありません。その日は寝不足の状態になって眠たくなるはずです。その日は早く寝て、次の日からなんとかスタートを整えるやり方ですね。ギリギリまで前倒しができないという方は、最後の1日〜2日で半ば強制的に調整するのがいいと思います」
寝正月は悪いことだけではない?
ここまで寝正月に潜むデメリットについて紹介してきました。一方、「正月休みのような短期間で心や体の病気のリスクが上がるようなことはありませんので、あまり心配しすぎる必要はないと思います」と、友野先生は補足してくれました。
「個人的には、寝正月は長期的に見て悪いことではないと思っています。睡眠障害を抱える理由は多岐にわたりますが、日本人は特にストレスが原因である場合がとても多いんですね。ストレスは気づかないうちに蓄積されてしまうもの。お正月は自分を慈しみながら、久しぶりの人に会ったり、おいしいものを食べたり、心理的にストレスから距離を取れる時間だと思います。そういった時間が、一周回って睡眠にいい影響を与えてくれるものなんです」
「この1年よくがんばった!お疲れさま!」と自分をいたわってあげること。そして、そんな時間を楽しむことが、長期的に見た時に心の栄養になると言います。
「寝正月にするのは構わないから、新年の活動が始まる日までにリズムをゆっくり戻していきましょう」と友野先生。生活リズムを徐々に整えることを頭の片隅に置いておきつつ、お正月はリラックスして楽しむことが健やかな1年を迎えるコツのようです。
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今回は、寝正月で乱れた睡眠リズムの整え方や日々のストレスを解消するお正月の過ごし方について教えていただきました。
お正月の「お疲れさまムード」で自分を慈しみながら、気持ちのいい新年を迎えましょう。それでは、良いお年をお迎えくださいませ!
睡眠コンサルタント
友野 なお 先生
睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役。自身が睡眠を改善したことにより、15kgのダイエットと重度のパニック障害の克服、体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。現在は千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程(社会医学・社会疫学・予防医学)にて健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、睡眠と健康に関する研究活動を行う。 順天堂大学大学院 修士。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、全国での講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。
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