2018年02月11日 カテゴリ:眠り

睡眠に関するQ&A

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睡眠に関するQ&A

摩訶不思議!?睡眠に関するQ&A

睡眠中は無意識の状態。でも、ものすごくリアルな夢を見て飛び起きることもあれば、かなりうるさいアラーム音にも気づかず寝坊することもあったりと、睡眠中に起こることは不思議がいっぱい。
そこで今回は、睡眠中の人間の身体に何が起こっているのか、「眠り」の仕組みはどうなっているのかを解説したいと思います。

昼夜逆転の生活が人間にとってよくないワケとは?

夜に眠り、朝に目覚めるという一定のリズムのことを「サーカディアンリズム」といいます。身体にその指令を出しているのは脳。肉体や脳の疲労を回復させるために、脳が「眠って休みなさい」という指令を送っているのだと考えられています。では、人はなぜ夜に眠るのでしょうか。それは、「体内時計」が備わっているためです。
体内時計はすべての生物が持っています。人間の場合は一日24時間より少し長いリズムでひとまわりしています。地球の1日は24時間なので、そのままでは少しずつズレていってしまいますが、毎朝太陽の光を浴びることによって体内時計をリセットしているのです。
海の生物は潮の満ち引きのリズムで、陸の生物は太陽のリズムで活動しています。
このような太古からの遺伝子によって、人間も太陽が昇る昼間に活動し、沈んだ夜に眠るというリズムを繰り返していると考えられているのです。

レム睡眠とノンレム睡眠ってどう違うの?

睡眠には、眼球が動いて起きているときに近い脳波を表す「レム睡眠(REM)」と、そうではない状態の「ノンレム睡眠(NONREM)」があります。
就寝後すぐの眠りはノンレム睡眠で、「大脳を鎮静化させる眠り」とも言われ、脳を休ませ回復させる役割があります。心拍数は低く副交感神経が優位になり、リラックス状態になります。脳波はゆったりとした波を描き、深い眠りが現れます。このとき肌などの代謝を促す成長ホルモンが盛んに分泌されます。そのあと徐々に眠りが浅くなり、レム睡眠になります。
レム睡眠は10~20分程度で、まぶたは閉じていても眼球はすばやく動いています。脳波も起きている時に近い活動を示しますが、体は弛緩し、揺すったぐらいでは起きない状態であるため、「大脳を活性化させる眠り」と言われます。2つの眠りはワンセットとなって約90分、一定のサイクルで毎晩4~5回、繰り返されます。質の良い眠りのために必要な「深い眠り」が得られるのは、このセットの1~2回目。3回目以降は眠りがしだいに浅くなり、目覚めに向かいます。

夢を見たり見なかったりするのはなぜ?

アンケートで「睡眠時に夢を見ますか」と訊いたところ、「全く見ない9.6%」「たまに見る77.1%」「毎日見る13.3%」という結果に。でも実は、夢は毎日、数回にわたって見ているのだそう。いかに覚えていない人が多いかが分かります。

夢を見るのはレム睡眠の時だと言われています。レム睡眠は一晩に4~5回ですから、それだけ夢を見ていることになるのですが、覚えている夢は、目覚める直前がレム睡眠だった時に見たもので、それ以前にみた夢は、ノンレム睡眠のたびに忘れてしまうようです。

歳を取ると早起きになるワケとは?

生後間もない赤ちゃんは、1日に17時間近くも眠ります。目覚めるのは、空腹時や排泄時のみで、およそ3、4時間ごと。このように1日に何度も睡眠をとることを「多相性睡眠」と言います。短いレム睡眠が多いことが「多相性睡眠」の特徴です。一晩のうちレム睡眠の割合が約20%の成人に対して、赤ちゃんはレム睡眠が約50%。生後4ヶ月頃になるとしだいにノンレム睡眠が増え、成人の睡眠パターンに近づきます。これは、脳を使うことが多くなり、脳の眠りが必要になるためだと考えられています。
60歳ぐらいになると、覚醒と睡眠の変化がわずかになり、乳幼児の睡眠に似てきます。睡眠時間が短くなるほか、深いノンレム睡眠やレム睡眠が減り、浅いノンレム睡眠が増えるため、途中で目が覚めたり、朝早く目覚めたりするようになります。

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