カテゴリ:眠り
推し活は睡眠の質を高める?心ときめく時間が心身に与える影響を解説
「最近、なににワクワクしていますか?」
そう聞かれて、すぐに答えられる人は意外と少ないかもしれません。仕事や家事、育児などに追われる日々のなかで、心が大きく揺れ動く瞬間は、年齢を重ねるごとに減ってしまっている…なんて人も多いのではないでしょうか。
そんな現代人の生活に、彩りとエネルギーを与えてくれる存在として注目されているのが「推し活」。
アイドルや俳優、アニメのキャラクター、スポーツチーム――対象は人それぞれですが、「好き」「応援したい」という純粋な気持ちは、心だけでなく脳や体にもポジティブな影響をもたらします。
そしてさらには、睡眠の質の向上にもつながるというのです。
今回は、精神科医であり、睡眠やメンタルヘルスにも造詣の深い、このみこころとからだクリニック院長の木村好珠先生に、「推し活」と心身、そして睡眠との関係について伺いました。

「推し活は、ドーパミンの分泌を促してくれます。
ドーパミンは“報酬系ホルモン”とも呼ばれ、うれしい、楽しい、達成感があるときに分泌されるもの。やる気や意欲の源になるホルモンです」(木村先生)
大人になると、日常はどうしてもルーティン化しがち。
感情の振れ幅が小さくなり、「ときめき」や「心が躍る感覚」に出合う機会は意識しないと減っていきます。
その点、推し活は日常に自然とワクワクをもたらしてくれる存在です。
推しの情報をチェックしたり、イベントを心待ちにしたりするだけでも、日々の生活に張りが出ます。
「次はこれを楽しみにがんばろう」と思えること自体が、心のエネルギーになるのです。
ライブや試合、イベントなどで遠征をすることで、普段は行かない場所を訪れる機会が増え、自然と行動量も増えていきます。
「知らない街を歩くと、自然と歩数も増えますよね。
これは脳の活性化にもつながりますし、“歩く習慣”を生活に取り入れやすくなるという点でも、とても良いことです」(木村先生)
また、同じ推しを応援する仲間との交流も、心にとって大きなプラスになります。
「同じ推しを応援する仲間とのつながりができることで、新しいコミュニティに属する安心感が生まれます。
心の“居場所”が増えることは、メンタルヘルスの観点でもとても大切です」(木村先生)
木村先生自身も、サッカー観戦が好きで、試合のために初めての場所へ行くことがあるそう。
「私自身もサッカーが好きで、試合のために初めての場所へ行ったり、ワクワクしたりと、推しのおかげで行動力が自然と出てくることがあります。
試合に一喜一憂する時間があるのも、感情をちゃんと出せる場所があるという意味で、とても良いことだと思っています」(木村先生)

では、推し活はどのようにして睡眠と結びつくのでしょうか。
その鍵を握るのが、「セロトニン」と「メラトニン」という2つのホルモンです。
「睡眠に必要なメラトニンは、実は日中に分泌されるセロトニンを材料にして作られます。セロトニンは、安心感や幸福感に関わる“幸せホルモン”。日中の過ごし方が、夜の眠りを左右するんです」
セロトニンを活性化させる行動として、木村先生は以下を挙げます。
・太陽の光を浴びる
・一定のリズムで体を動かす
・ときめきや感動など、感情が動く体験
・誰かとのつながりや共感
これらを「推し活」に置き換えてみると、驚くほど多くが当てはまります。
たとえば、ライブで音楽に合わせて手拍子をすることはリズム運動ですし、推しを見て心がときめく瞬間は感情を大きく動かします。
SNSやイベントでファン同士が共感し合うことも、人とのつながりを感じる体験です。
「こうした体験が積み重なることでセロトニンが活性化し、結果として夜のメラトニン生成にも良い影響を与えます。
つまり、推し活は睡眠の質向上にもつながりやすいんです」
さらに、推し活によってドーパミンやオキシトシンといった幸福感を高めるホルモンも分泌され、ストレス軽減にもつながります。
ストレスが少ない状態は、スムーズな入眠に欠かせません。
多忙な日々だからこそ、「限られた時間でしっかり眠る」ための環境づくりが大切だと木村先生は言います。
「実際に私が実践している環境づくりをお教えします。
まず、まくらは必ず自分に合ったものを使います。
寝室には携帯電話を持ち込まず、眠る1時間ほど前からはできるだけ触らないようにしています」(木村先生)
寝る前はソファで少しリラックスする時間を設け、就寝時は靴下を履かず、部屋は真っ暗・無音の状態に。
また、夕食にはグリシンを多く含むイカなどを取り入れ、体の内側からも眠りやすい環境を整えているといいます。
「どうしても夜の睡眠時間が短くなった日は、10〜20分程度の昼寝をします。
これだけでも、その後のパフォーマンスがかなり変わりますよ」(木村先生)
とくに気をつけたいのが、ドーパミンの過剰分泌による依存です。
「ドーパミンは適度に出ている分には良いのですが、過剰になると『もっと欲しい』という状態に慣れてしまい、依存につながることがあります」(木村先生)
近年は、配信やSNSによって、推しの情報に24時間アクセスできる環境があります。
日常生活をおろそかにしてまで推し活を優先してしまう場合は、注意が必要なサインです。
また、SNS上でのファン同士の比較やマウントの取り合いが、新たなストレスになるケースも。
「推し活は本来、自分が楽しむためのもの。苦しかったり、イライラしたりする原因になってしまっては本末転倒です。
現実の生活を大切にすることを忘れないでほしいですね」
「推し活は、生活に彩りを与え、『好き』という感情を思い出させてくれるもの。
大人になってからワクワクやドキドキを感じられるのは、本当に素敵なことです」(木村先生)
まだ『これが推し』と呼べるものが見つかっていない人も、日常のなかで少し心が弾む瞬間に目を向けてみましょう。
友人や家族の推し活について行ってみるのも、新しい発見につながるかもしれません。
「推しはいくつあっても良い。
推し活は人生を楽しむためのツール。自分の心が躍る瞬間を、ぜひ探してみてください」(木村先生)
心が満たされる時間は、健やかな眠りへとつながっていきます。
今日の「ときめき」が、あなたの今夜の眠りをそっと支えてくれるかもしれません。

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そう聞かれて、すぐに答えられる人は意外と少ないかもしれません。仕事や家事、育児などに追われる日々のなかで、心が大きく揺れ動く瞬間は、年齢を重ねるごとに減ってしまっている…なんて人も多いのではないでしょうか。
そんな現代人の生活に、彩りとエネルギーを与えてくれる存在として注目されているのが「推し活」。
アイドルや俳優、アニメのキャラクター、スポーツチーム――対象は人それぞれですが、「好き」「応援したい」という純粋な気持ちは、心だけでなく脳や体にもポジティブな影響をもたらします。
そしてさらには、睡眠の質の向上にもつながるというのです。
今回は、精神科医であり、睡眠やメンタルヘルスにも造詣の深い、このみこころとからだクリニック院長の木村好珠先生に、「推し活」と心身、そして睡眠との関係について伺いました。
監修者さまプロフィール

このみこころとからだクリニック 院長
木村好珠先生
東邦大学医学部卒。慶應義塾大学病院にて研修後、精神科に進む。精神科医としての勤務と共に、産業医・顧問医師として多くの企業に携わり、現在も十数社と契約。
また、アスリートに対するメンタルトレーニングに従事しており、Jリーグをはじめとした様々な競技のプロアスリート、学生アスリートなどのパフォーマンス向上に対する思考からのアプローチを行っている。
Instagram:@konomikimura
X:@konomikimura
目次
「推し」がいる生活は、心と体の元気の源
木村先生は「推し活」を積極的に推奨できる習慣だと話します。「推し活は、ドーパミンの分泌を促してくれます。
ドーパミンは“報酬系ホルモン”とも呼ばれ、うれしい、楽しい、達成感があるときに分泌されるもの。やる気や意欲の源になるホルモンです」(木村先生)
大人になると、日常はどうしてもルーティン化しがち。
感情の振れ幅が小さくなり、「ときめき」や「心が躍る感覚」に出合う機会は意識しないと減っていきます。
その点、推し活は日常に自然とワクワクをもたらしてくれる存在です。
推しの情報をチェックしたり、イベントを心待ちにしたりするだけでも、日々の生活に張りが出ます。
「次はこれを楽しみにがんばろう」と思えること自体が、心のエネルギーになるのです。
行動範囲が広がることも、脳への良い刺激に
推し活の魅力は、心の充足感だけではありません。ライブや試合、イベントなどで遠征をすることで、普段は行かない場所を訪れる機会が増え、自然と行動量も増えていきます。
「知らない街を歩くと、自然と歩数も増えますよね。
これは脳の活性化にもつながりますし、“歩く習慣”を生活に取り入れやすくなるという点でも、とても良いことです」(木村先生)
また、同じ推しを応援する仲間との交流も、心にとって大きなプラスになります。
「同じ推しを応援する仲間とのつながりができることで、新しいコミュニティに属する安心感が生まれます。
心の“居場所”が増えることは、メンタルヘルスの観点でもとても大切です」(木村先生)
木村先生自身も、サッカー観戦が好きで、試合のために初めての場所へ行くことがあるそう。
「私自身もサッカーが好きで、試合のために初めての場所へ行ったり、ワクワクしたりと、推しのおかげで行動力が自然と出てくることがあります。
試合に一喜一憂する時間があるのも、感情をちゃんと出せる場所があるという意味で、とても良いことだと思っています」(木村先生)
推し活が、なぜ「眠り」にも良い影響を与えるのか
では、推し活はどのようにして睡眠と結びつくのでしょうか。
その鍵を握るのが、「セロトニン」と「メラトニン」という2つのホルモンです。
「睡眠に必要なメラトニンは、実は日中に分泌されるセロトニンを材料にして作られます。セロトニンは、安心感や幸福感に関わる“幸せホルモン”。日中の過ごし方が、夜の眠りを左右するんです」
セロトニンを活性化させる行動として、木村先生は以下を挙げます。
・太陽の光を浴びる
・一定のリズムで体を動かす
・ときめきや感動など、感情が動く体験
・誰かとのつながりや共感
これらを「推し活」に置き換えてみると、驚くほど多くが当てはまります。
たとえば、ライブで音楽に合わせて手拍子をすることはリズム運動ですし、推しを見て心がときめく瞬間は感情を大きく動かします。
SNSやイベントでファン同士が共感し合うことも、人とのつながりを感じる体験です。
「こうした体験が積み重なることでセロトニンが活性化し、結果として夜のメラトニン生成にも良い影響を与えます。
つまり、推し活は睡眠の質向上にもつながりやすいんです」
さらに、推し活によってドーパミンやオキシトシンといった幸福感を高めるホルモンも分泌され、ストレス軽減にもつながります。
ストレスが少ない状態は、スムーズな入眠に欠かせません。
推し活中にできる睡眠のための小さな工夫
とはいえ、日々の生活と推し活で多忙になってしまい、睡眠時間を十分に確保するのが難しくなってしまうのは避けたいですよね。多忙な日々だからこそ、「限られた時間でしっかり眠る」ための環境づくりが大切だと木村先生は言います。
「実際に私が実践している環境づくりをお教えします。
まず、まくらは必ず自分に合ったものを使います。
寝室には携帯電話を持ち込まず、眠る1時間ほど前からはできるだけ触らないようにしています」(木村先生)
寝る前はソファで少しリラックスする時間を設け、就寝時は靴下を履かず、部屋は真っ暗・無音の状態に。
また、夕食にはグリシンを多く含むイカなどを取り入れ、体の内側からも眠りやすい環境を整えているといいます。
「どうしても夜の睡眠時間が短くなった日は、10〜20分程度の昼寝をします。
これだけでも、その後のパフォーマンスがかなり変わりますよ」(木村先生)
「沼にハマりすぎ」は要注意。推し活の落とし穴
推し活には、注意すべき側面もあります。とくに気をつけたいのが、ドーパミンの過剰分泌による依存です。
「ドーパミンは適度に出ている分には良いのですが、過剰になると『もっと欲しい』という状態に慣れてしまい、依存につながることがあります」(木村先生)
近年は、配信やSNSによって、推しの情報に24時間アクセスできる環境があります。
日常生活をおろそかにしてまで推し活を優先してしまう場合は、注意が必要なサインです。
また、SNS上でのファン同士の比較やマウントの取り合いが、新たなストレスになるケースも。
「推し活は本来、自分が楽しむためのもの。苦しかったり、イライラしたりする原因になってしまっては本末転倒です。
現実の生活を大切にすることを忘れないでほしいですね」
推し活は、人生を楽しむためのツール
最後に木村先生は、こう語ります。「推し活は、生活に彩りを与え、『好き』という感情を思い出させてくれるもの。
大人になってからワクワクやドキドキを感じられるのは、本当に素敵なことです」(木村先生)
まだ『これが推し』と呼べるものが見つかっていない人も、日常のなかで少し心が弾む瞬間に目を向けてみましょう。
友人や家族の推し活について行ってみるのも、新しい発見につながるかもしれません。
「推しはいくつあっても良い。
推し活は人生を楽しむためのツール。自分の心が躍る瞬間を、ぜひ探してみてください」(木村先生)
心が満たされる時間は、健やかな眠りへとつながっていきます。
今日の「ときめき」が、あなたの今夜の眠りをそっと支えてくれるかもしれません。
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オーダーメイドまくら
楽しい推し活ライフを送る木村先生のように、自分にあったまくらにこだわってみてはいかがでしょうか?
nishikawaのオーダーメイドまくらは、一人ひとりの体型や寝姿勢にあわせて、高さをあつらえ、素材とかたさをお選びいただけます。
直接肌にあたる1層目はnishikawaならではの3種類の素材から選べ、最大14箇所の調整をきめ細かく仕立て、理想のまくらをご提案します。
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