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むくみ・疲れが取れない原因は“眠りの質”に?睡眠とリンパの深い関係を解説

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むくみ・疲れが取れない原因は“眠りの質”に?睡眠とリンパの深い関係を解説
睡眠とリンパには、密接な関係にあることをご存じでしょうか。

リンパには、体にたまった老廃物や余分な水分を回収して体内環境を整えたり、細菌やウイルスを排除して免疫反応を起こす大切な役割があります。
その働きが最も活発になるのが、私たちが眠っている時間なのです。

睡眠の質が下がるとリンパの流れも滞りやすくなり、老廃物や余分な水分の回収も追いつかず、体の回復がうまく進みません。すると、冷え・こり・むくみといった不調が現れやすくなります。その状態のままだと体は十分にリセットされず、疲れやだるさが残り、眠りはさらに浅くなり悪循環になります。
つまり、睡眠の質の低下とリンパの滞りは、お互いに影響し合いながら、密接な相関関係があるのです。

今回は、20年以上にわたりリンパ・自律神経・睡眠の関係を臨床で研究・実践してきた、銀座ナチュラルタイム 技術統括院長/経絡リンパマッサージ協会 教官インストラクター 永井政道先生に、リンパの基本的な役割から、リンパと睡眠の関係性、さらに毎日の生活に取り入れやすいセルフケアについてお伺いしました。
 

監修者さまプロフィール

銀座ナチュラルタイム 統括院長

永井政道先生

僧侶として永平寺にて修行を積んだ後、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師の国家資格を取得。教員資格を有し、現在は銀座ナチュラルタイム本院統括院長として施術と後進育成に携わる。経絡リンパマッサージを中心に、スポーツトレーナーとしても活動。穏やかで誠実な人柄と、寄り添う治療に定評がある。

▼銀座ナチュラルタイム 公式サイト
https://www.naturaltime.co.jp/

そもそも「リンパ」とは何なのか

リンパとは、英語でlymphatic systemと呼ばれるリンパ系で、リンパ管・リンパ節・リンパ液に加え、リンパ球などの免疫細胞が血液とリンパの中を行き来しながら働く、体を正常に保つための仕組みのひとつです。

私たちの体では、毛細血管からしみ出た水分や栄養が、細胞と細胞のあいだを満たしています。その周りには、細胞の働きで生じた老廃物や、血管から外に出たたんぱく質や脂質などもあります。こうした細胞のすき間を満たす液体を「間質液(組織液)」といいます。

この間質液のうち、静脈では回収しきれない余分な水分や老廃物、特に大きめのたんぱく質、脂質などを集めているのがリンパ管です。リンパ管に入った液体は「リンパ液」と呼ばれ、全身をゆっくり流れていきます。

また、リンパ液は途中で「リンパ節」と呼ばれる免疫器官を通り、細菌やウイルスなどの不要なものをチェックします。体の中をきれいに保つための回収と浄化の役割があります。

このようにリンパは体の中にたまった余分な水分や老廃物、さらに血管で回収できないたんぱく質を回収し、腸で吸収された脂質を運ぶ役割も担います。
体内環境を整え、体内をキレイに保つ“回収・運搬・浄化の働き”があります。

大きな働きをするリンパですが、心臓みたいに血流を促すための強力なポンプが存在しません。
そのためリンパの流れは、筋肉の動き、呼吸、自律神経の働き、そして睡眠の質に大きく左右されます。

 

リンパが滞ると、体には何が起こる?

リンパの流れが悪くなる原因は、特別なものではありません。むしろ、多くは現代人の生活習慣と深く結びついています。

リンパの流れが悪くなる原因は、「睡眠不足による回復時間の不足」「ストレスによる自律神経の乱れ」「運動不足や長時間同じ姿勢でいること」「首・肩こりによるリンパの出口(鎖骨周辺)の圧迫」「冷えや気圧変化による水分バランスの乱れ」などが要因として考えられます。

こうした状態が重なると、体内のリンパ液の役割である回収・排出が追いつかなくなります。

「リンパが滞ると、むくみや冷え、だるさとして体に現れることがあります。また、老廃物が体内に残りやすくなることで、疲労回復のスピードも落ちてしまいます」(永井先生)

そして見逃せないのが、「眠り」への影響です。

 

リンパの役割 本格的な回収・浄化は“眠っている間”

リンパの働き、回収・浄化が本格的になるのは睡眠中。その理由は、自律神経の切り替わりにあります。

日中、体が「動く・働く」ことを優先しているあいだ、エネルギーや血流、神経の指令は主に活動のために使われます。そのため、組織の修復や老廃物の回収といったメンテナンス作業は、どうしても後回しになりやすくなります。

それでもリンパは止まることはなく、活動中も筋肉の動きなどに支えられながら、余分な水分の回収や免疫の巡回など、必要最低限の働きを続けています。

そして、眠りについて、体が「休んで整える」モードに切り替わったときに、はじめて本格的な回収・浄化が進み、回復しやすい環境が整います。

さらに近年注目されているのが、睡眠中に働く『グリンパティック・システム』。
これは脳内の老廃物を流す仕組みで、良質な睡眠が脳の疲労回復にも深く関わっていることがわかってきています。

睡眠不足が続くと、こうした回収と体の環境が整わず、むくみが取れない、体が冷えやすい、慢性的な疲労感、眠っても回復した感じがしない、といった不調が現れやすくなります。
「睡眠は単なる休息ではなく、リンパの流れによって体を整え直す“回復の時間”なのです」

 

睡眠だけじゃない。日中にできるリンパのセルフケア

リンパの巡りを整えるためには、睡眠に加えて日中のセルフケアも重要です。

・やさしい刺激を与える
リンパは強い力を必要としません。
「さする程度」の刺激で十分に反応します。

・ストレッチや軽い運動
筋肉の収縮は、リンパを動かすための“ポンプ”になります。

・温める
首・手首・足首といった「首」と名のつく部位を温めることで、巡りがサポートされます。

・こまめな水分補給
リンパ液の流れを助け、回収と排出をスムーズにします。

 

睡眠前におすすめのリンパマッサージ



永井先生がすすめるのは、リラックスを目的としたリンパマッサージ
ポイントは「力を入れないこと」「手の重みを使う」ことです。

基本の流れ
1. ふくらはぎを、両手のひらで交互にやさしくさする (片足1分)
2. 鎖骨周り(鎖骨の上・下)を手のひらで交互にさする(片側1分)
3. 肩〜肩甲骨をさする(片側1分)
4. 首の横を耳の下から肩先へ、耳の下から鎖骨へ交互に流す(片側1分)

POINT:「こする」のではなく、「さする」イメージで行いましょう。


「このリンパマッサージを行うことで、副交感神経が優位になり、入眠しやすくなるというメリットがあります。
また、呼吸が深くなり、体がゆるんでリラックスできる効果も。翌朝のむくみやだるさの軽減にもつながります」(永井先生)

このマッサージは、お風呂上がりや就寝30分前、仕事終わりのリセットタイムなど、心と体をゆっくりほぐしたときに行うのがおすすめです。

 

眠くなる・だるくなる?リンパ好転反応について

リンパケアを始めると、一時的に強い眠気やだるさを感じることがあります。これは「リンパ好転反応」と呼ばれるもの。

「滞っていた部分が流れ始め、体が回復モードに入ったサインです。多くは一時的な反応なので、心配はいりません。

水分をしっかり摂る、無理をせずに眠い時は眠る、お腹を温める、軽いセルフケアを続けるなどの対処法をとりましょう」(永井先生)

 

眠れない・むくむ体は、体からのサイン

最後に、永井先生はこう話します。

「冷え、こり、むくみ、眠れない、疲れが取れない――これらはすべて、体が『整えてほしい』と出しているサインです」

リンパや自律神経は、正しくケアすれば変化がわかりやすいのも特徴。
1分のふくらはぎケアで肌の色が変わるように、睡眠や体調の変化も少しずつ実感できるようになります。
結果が見えると、続けることが楽しくなります。ぜひ、無理のないところから取り入れてみてください」(永井先生)

眠りは、体を休ませる時間であると同時に、巡りを整え、明日の自分をつくる時間。
今夜の眠りを、リンパの視点から見直してみませんか。

 

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