2023年12月30日 カテゴリ:眠り

「劇団雌猫」のひらりささん&かんさんがスリープマスターと語り合う「推し活と睡眠」の関係

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「劇団雌猫」のひらりささん&かんさんがスリープマスターと語り合う「推し活と睡眠」の関係
心揺さぶられる対象である“推し”を応援する活動を指す「推し活」。きっとみなさんにも、自分なりの推しがいるのではないでしょうか?

しかし、推し活に夢中になるがあまり、ついつい夜更かしをしてしまうことも…。

そんなお悩みに向き合うべく、推し活を謳歌(おうか)するオタク女性ユニット「劇団雌猫」から、ひらりささんとかんさんをお招きし、睡眠の知識に精通したnishikawaのスリープマスター・松田尚也とのぶっちゃけトークを実施!

推し活と睡眠にまつわるお悩みを解消いたします!
 


「劇団雌猫」という名前の由来

—— 平成生まれのオタク女子ユニットとして活動され、推し活を基点にイベントの開催や書籍を発表されている劇団雌猫のみなさん。まずは、お二人の今の推しとは?

ひらりささん:私はもともとアニメや漫画が好きでインドアなオタクだったんです。でも2.5次元舞台とか韓国映画などを経て、最近はなぜかクラシックバレエ鑑賞が自ジャンルに。

一見高尚な趣味に見えるかもしれないですが、アイドルとか若手俳優と一緒で、バレエダンサーさんってインスタグラムにがんがん写真をあげてくれるんですよ!SNSチェックも欠かせませんし、最近は練習風景の動画配信もあるので、夜通し見てしまいますね。

かんさん:私の場合はついこの前まで配信していた『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(通称:日プ女子)にハマっています。なかでも最推しは、会田凛ちゃん!

「PRODUCE 101 JAPAN」のシリーズって、すごく大規模なオーディション番組なんです。満を持しての女の子アイドル編の開催。私も毎週木曜日の放送中はテレビに釘付けでした。


—— ちなみに、スリープマスターの松田さんの推しは?

松田:お二人の前でお話しするのは僭越(せんえつ)なのですが、実は私もオタクの気がありまして…。アイドルからバンド、アニメに漫画まで、幅広く推しています。

そこで気になっていたのが、劇団雌猫さんというお名前。オタク界隈で“雌猫”というと、これはもしや、『テニスの王子様』の跡部景吾の台詞から来ているんじゃないか、と予想しているのですが…。

ひらりささん:すごい、大正解です!スリープマスターの方から、まさか、そこを突っ込まれるとは思いませんでした。これは、記事を読んでいるテニプリオタクが沸きますね(笑)。

松田:やはり!合っていて良かったです。かの有名なセリフ「邪魔だメス猫」ですね!

かんさん:まさに!ユニットのみんなでテニミュを鑑賞した後に「私たちも彼らのようにオーディエンスを沸かせられる人間になろう!」と意気込んだんですよ。その勢いのまま、4人のLINEグループ名を「劇団雌猫」にしたのが最初です(笑)。
 

健康管理も仕事へのやる気も、推し活から始まる好循環!

——『テニスの王子様』という作品を軸に、一気に打ち解けられた感じがしますね。推しを通じて打ち解け合えるのも、推し活のいいところですね。

ひらりささん:そうだと思います。特に私の場合、特定の推しにがっつりハマるというより、周囲の人がハマっている対象にハマる、というパターンが多いんです。

すると、会話も盛り上がりますし、推しを通じて新たな友だちができたりもして。私がハマっているバレエ鑑賞にしても、鑑賞後に飲みながら感想を語り合うのって、楽しいじゃないですか。

かんさん:うん。それもそうだし、推し活をしていると、実は健康管理にも気を使うようになるんです。ライブやイベントのチケットが発売されるのは、開催の3か月以上前ということもザラ。

その日を最高のコンディションで迎えるためには、健康管理が絶対です。なんだろう、大会の期間中にピークを持っていくべく、身体づくりをするアスリートの感覚です(笑)。

ひらりささん:健康管理と同時に、仕事を頑張る理由ができますよね。スケジュールを押さえつつ、万が一にも残業が生じないよう、仕事も前倒しでがんばる。

それにジャンルによっては、お金がかかります。私も今は、バレエの来日公演のたびに諭吉が飛んでいって……。趣味がお金を稼ぐためのモチベーションになるし、イベントに向けた健康管理だけでなく、仕事をがんばるためにも健康でいなくちゃいけない。

松田:なるほど。推し活を軸に好循環が生まれるわけですね。ちなみに、スケジュール管理と仕事へのモチベーションに関しては、私も完全に同意です。

実は今日も、とあるバンドのライブに行きます。弊社はフレックス制のため、チケットを確保した段階から「この日は16時退社」というスケジュールを会社の共有カレンダーに登録して(笑)。

かんさん:チケットを押さえた瞬間、カレンダーにすぐ記入はマストですよね。先の予定すぎてうっかり忘れかねない…。会社を早退しないと間に合わないイベントの前は、自分に対する同僚からの信用を貯金するために、いつも以上に仕事をしっかりやる。

そうするとはやめに退社したとしても、会社の人から「楽しんでおいで!」と、気持ち良く送り出してもらえます。
 

時差問題にスマホ問題…きっと共感する“推し活と睡眠”

—— 確かに。とてもリアルなお話ですね(笑)。そうしたポジティブな面がある一方、寝る間を惜しんで推し活に夢中になることもあるはず。劇団雌猫のお二人はいかがですか?

ひらりささん:寝不足は切実な悩みですね。欧州のバレエダンサーが好きだと、動画配信とかSNSの更新も、、欧州時間が基本。時差が生じるので、日本ではだいたい夜中なんです。

国内のコンテンツに関しても、タレントさんや俳優さんが、ふいにインスタライブを始めるのは夜の時間帯。見逃したくはないし、見始めると最後まで見てしまうし、結果、寝不足になるという…。

かんさん:私も日プ女子が配信される翌日は、眠くて眠くて…。日プ女子って、毎週木曜日の21時から放送が始まるんです。21時に始まって、終わるのが23時半とか。

放送が終わった時点で眠れればいいものの、興奮しているから寝つけない。脳は興奮しているし、配信を見ていた友だちからLINEは来るし、SNSで感想もチェックしたいし布教もしたいし、眠れるわけがない(笑)。

松田:わかります。アーカイブ配信があったとしてもリアルタイムで見たいですし、ふいに始まるインスタライブの場合、アーカイブが残らない場合も多いですからね。

それに感想も推しの情報も、それらが飛び交うのはSNS。私も夜遅くまで、スマホをいじってしまうことがあります。しかしながら、スリープマスターの視点からはNGです(苦笑)。

ひらりささん:スマホは推し活に欠かせないツールである一方、厄介な存在ですよね。テレビだけの時代であれば、区切りを付けやすかったと思うんです。

でも、今はYouTubeもXもInstagramもあるから、際限なく情報を追えてしまう。自律神経が活発に働きすぎて、休む間がないんだろうな、寝つけないのも当然だよな、というのは自分でも感じます。

松田:おっしゃる通りです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、興奮状態のときは交感神経が優位に働きます。

反対にリラックス状態のときには副交感神経が優位に働き、睡眠にはこれが大事。寝つきを良くするには、リラックス状態にあることが大切なんです。

かんさん:副交感神経を優位に働かせるには、お風呂に浸かるといいんですよね?シャワーだけで済まさず、きちんと湯船に浸かる。そのことを知って、実践しています! 

松田:すばらしい!湯船にゆっくり浸かると心身がリラックスして、副交感神経が優位に働き出します。それだけでなく、人は体内の深部温度が下がっていくときに眠くなる性質を持っています。

湯船に浸かると体が温まり、それが徐々に下がっていきますよね。その下がっていくタイミングに眠くなるため、就寝の1時間前に入浴するのがおすすめです。

かんさん:そう。それを実践していて、確かに効果を感じていたんです。でも、最近になって、急に寒くなったじゃないですか。

日プ女子の放送が始まる前にお風呂を済ませると、番組が終わるころには体が冷え冷え。せっかくの入眠効果が消えている気がして…。

松田:体温が下がっていくタイミングに眠くなるとはいえ、体の冷えもストレスになります。リラックス状態の妨げになるため、体を温めてください。特に足先は冷えやすいので、ルームソックスがおすすめです。

それにホットのハーブティーも、体を温めるにはもってこい。カモミールの香りにはリラックス効果が期待できるため、特に推せますね。



ひらりささん:カモミールがいいんですね。ハーブティーが睡眠に良いことは知りつつも、どの種類が効果的なのか、わからずにいたんです。こうしてプロの方からおすすめを聞けると、迷いなく手が出せます。

ちなみに、お酒はどうでしょう?私は現場の後、オタク仲間とお酒を飲むのが好きなんです。睡眠には良くないだろうな、とは思いつつ…。

松田:そうですね。お酒も適量なら問題ないものの、睡眠への影響は否定できません。お酒を飲むと眠くなるので、入眠はスムーズになるんです。

ただ、睡眠の質は低下します。眠りが浅くなり、さらには利尿作用もあることから、中途覚醒、つまりは朝が来る前に目覚めてしまい、なかなか再入眠できないことも。結果、睡眠時間が不足してしまう可能性も高いです。
 

オタクなスリープマスターが提案する“3つの改善軸”

—— 劇団雌猫のお二人が抱えるお悩みを伺っていると、推し活と睡眠の関係は深い様子。推し活を楽しみながらもしっかり眠るには、どうすればいいのでしょうか?

松田:お二人のお話をお聞きしていると、3つの軸から改善策をお示しできるのかな、と感じました。

1つ目はハーブティーに代表されるように、香りのリラックス効果によって心を落ち着け、寝つきをスムーズにすること。

2つ目は、睡眠時間は多少短くとも日中の疲れを癒やせるように、睡眠の質を高めること。これにはオーダーまくらなど自分に合った寝具が効果的です。

ひらりささん:オーダーまくらを作るには、店舗にお邪魔すればいいのですか?

松田:はい。その方にぴったりの枕をお作りするため、nishikawaでは店舗へのご来店をお願いしています。
眠りのお悩みに関するカウンセリングや首や頭の高さの測定だけでなく、枕の中に詰める素材も数多くの種類からお選びいただけます。選び方次第で、寝心地も変わるんですよ。



ひらりささん:すごい。自分だけの“推し枕”ですね。作りたくなってきました。

かんさん:うん、私も作りたい。というのも、実はすでにオーダーまくらを使っているものの、作ったのは10年くらい前。

枕そのものもヘタってきているだろうし、自分自身の体型も寝相も変化しているだろうし。でも、新調するタイミングがつかめずにいて。

松田:買い替えのタイミング、確かに難しいですよね。ただ、中材の入れ替えが可能なタイプであれば、今のお身体に合わせた調節が可能ですし、半永久的にお使いいただけます。
ちなみに中材の入れ替えができないタイプの場合、素材によって異なりますが、2~5年ほどでの買い替えが目安です。

かんさん:なるほど。買い替えるほかに、調節する手もあるんですね。寝具って、本当に毎日使うもの。

それだけに、意識的に調節や買い替えの時期を把握しておかないと、ついつい見過ごしてしまう。すると、睡眠の質も低いままですもんね。

松田:タイミングを逃しがちであるからこそ、眠りの知識を持ったスリープマスターが、しっかりと啓蒙(けいもう)していかなくてはいけません。

そして、確かな知識から睡眠の質を高めていただくのと同時に、3つ目の軸が時短。

これは逆転の発想といいますか、少しでも睡眠時間を長く確保するため、おやすみ前の行動を時短に済ませる、という考え方です。


—— リラックス効果による寝つきの改善、オーダーメイド枕による質の改善。それに続く睡眠時間を確保するための時短を叶えるには、具体的にどうすればいいのでしょう?

松田:ちょっと宣伝のようになってしまいますが、nishikawaの推しアイテムがあるんです。私たちは寝具だけでなく、タオルにも力を入れておりまして。

その1つがヘアドライ専用の「ぱすたお」。


なかなかにユニークな形なのですが、実はこれが優秀なアイテムなんです。触手のような部分が濡れた髪の内側からも吸水するため、髪を乾かす時間を短縮できます。

ひらりささん:オタクだけでなく、育児に忙しい方にも良さそうですね。しかも、特許まで取得されてる!

松田:ありがとうございます。こちらは通販でもお買い求めいただけるので、気軽に手に取っていただけるアイテムです。
寝具を取り扱う店舗と同様にnishikawaのタオルを扱う店舗『towelier(タオリエ)』には、タオルのことを熟知したタオルソムリエがいるので、イチオシをご提案しますよ。
 

悪影響だけじゃない!推しに心揺さぶられ、夜には快眠!

——では、スリープマスター・松田さんが掲げる“3つの軸”をご紹介したところで、今日のご感想をお聞かせください。睡眠へのお悩み、解消されそうでしょうか?

ひらりささん:そうですね。松田さんに教えていただいたことをひとつひとつ、実践してみたくなりました。

スマホの見過ぎにしても、お酒にしても、睡眠に悪影響だろうな、という意識はあったんです。でも、それを改善するための正しい知識がないから、なかなか実行に移せない。今日はそれを知ることができたので、大きな収穫でしたね。

かんさん:しかも、オタクには凝り性が多いじゃないですか。今回のようにロジカルに正しい知識を教えてもらえると、その効果を実証したくなるはず!

私自身、なかなか上手に眠れなくて、副交感神経を優位にするハックを実践してみたところ、おもしろいくらい眠りが改善したんです。オタクのみんなにも、このおもしろさを体験してもらいたい。

***

劇団雌猫のお二人から「健康管理」というお話もあったように、推し活をするにも健康が資本。そして、健康のためには質の高い睡眠が欠かせません。

同時に推し活のように心揺さぶられる体験は、日中の覚醒を促します。日中にしっかり覚醒してこそ、夜の睡眠の質も高まるので、今後も元気に推し活を楽しみましょう!
 

劇団雌猫

ひらりささん

1989年、東京生まれ。オタク女子ユニット「劇団雌猫」のメンバーとして活動を開始後、オタク文化、BL、美意識、消費などに関するエッセイやインタビュー、レビューを執筆。単著に『沼で溺れてみたけれど』(講談社)。劇団雌猫としての編著書に『浪費図鑑 悪友たちのないしょ話』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。近著には、推し活を楽しむためのメイクを取り上げた「推し色に染まる #推し活メイク」も。 X:@sarirahira

劇団雌猫

かんさん

1989年生まれ。書籍『浪費図鑑』等を制作するオタク女子4人組「劇団雌猫」メンバー。7/22発売の新刊は『本業はオタクです。』(中央公論新社)。 X:@kanrooom

スリープマスター

松田 尚也

イノベーション・マーケティング戦略部所属。ホームページなどWEB全般を担当し、「nishikawaID」「nishikawaアプリ」の開発にも従事。眠りのスペシャリスト「スリープマスター」は、nishikawa・日本睡眠科学研究所認定の資格取得者。眠りのメカニズムや、寝具についての知識を保有し、快適な睡眠環境づくりのアドバイスを行います。

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