【梅雨の部屋干し対策】換気のコツと早く乾かすタオルの干し方
2026.06.03
使う
雨も湿気も、何かと不快な梅雨。
洗濯物を部屋干しする頻度も増え、生乾きのニオイも室内の景観も気になる季節です。
その部屋干しとも深く関わり、私たちの健康とも無関係ではないのが「換気」。
今回は住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに、梅雨時期の「換気と部屋干し」のコツについてお聞きしました。
住生活ジャーナリスト
藤原千秋
大手住宅メーカーの営業職を経て、住生活ジャーナリストとして活動。住まいや暮らしまわりをテーマに記事を執筆するほか、監修、企画、広告、アドバイザリーなど幅広い分野で活躍。プライベートでは3児の母。著書・監修書に『家事ずかん750』『家事のきほん新事典』(ともに朝日新聞出版)などがあり、テレビ・雑誌などメディア出演も多数。
Instagram:@funiwara_chiaki
大手住宅メーカーの営業職を経て、住生活ジャーナリストとして活動。住まいや暮らしまわりをテーマに記事を執筆するほか、監修、企画、広告、アドバイザリーなど幅広い分野で活躍。プライベートでは3児の母。著書・監修書に『家事ずかん750』『家事のきほん新事典』(ともに朝日新聞出版)などがあり、テレビ・雑誌などメディア出演も多数。
Instagram:@funiwara_chiaki
梅雨の換気は必要?カビの原因と体への影響

雨模様の続く梅雨。窓を開けると雨の吹き込みが気になり、換気を控えてしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、「季節を問わず、一年中換気はとても重要です」と藤原さん。
「ハウスダストだったり、カビの胞子だったり、私たち人間が吐き出した二酸化炭素だったり、室内の空気はさまざまな汚れを含んでいます。
室内の汚れた空気と屋外のきれいな空気を入れ換えること。これが換気です」
ハウスダストやカビの胞子を吸い込むと、アレルギー症状の一因に。また、室内の二酸化炭素濃度が高まると、頭がボーッとしたり、強い眠気に襲われたり、頭痛まで生じたり、やはり、体調不良を引き起こしてしまうのです。
「それだけでなく、換気をせずにいると湿気の逃げ場がなくなり、室内に停滞した湿気がカビやダニの原因に。そして、湿気のこもった環境を好むのがゴキブリです。
湿気に吸い寄せられたゴキブリが湿気によって発生したカビやダニの死骸を食べ、そのゴキブリが出した糞にカビが生えます。
湿度の高い梅雨はゴキブリが活発化しやすい時期。それなのに換気をせずにいては、カビとゴキブリの無限ループを後押しするようなものです」
健康のためにも、清潔な住まいを維持するためにも換気は欠かせません。
効率良く換気する基本と3つのポイント
では、雨が気になる梅雨でも効率よく換気するには、どうしたらいいのでしょうか?
「部屋の窓を2つ開け、空気の通り道をつくること。これが換気の基本です。
開けた2つの窓が空気の入口と出口になり、室内と屋外の空気を効率的に入れ換えられます。窓が1つしかない場合にはドアを活用しても構いません」
自宅のどこに空気の出口があるのかは風船やお香、お線香を用いると簡単に知ることができます。
風船を使う方法:
風船を5個ほど膨らませ、住まいのあちこちにセット。家中の窓を開け放し、しばらく放置します。各所にセットした風船が集まってきた場所が、その家の空気の出口です。
お香やお線香を使う方法:
お香やお線香に火をつけ、煙の流れを観察。煙が流れ、煙が溜まっていく場所が、その家の空気の出口です。
「お香やお線香の煙が溜まることからわかるように、空気の出口となる場所はゴミが溜まりやすい場所でもあります。
こうした場所はホコリや湿気が溜まりやすいため、より意識的な換気が必要です」
この基本を前提に、梅雨の換気の適切な「タイミング」「時間帯」「長さ」の3つのポイントをご紹介します。
ポイント①:吹き込まない程度の雨なら換気を優先
雨がやんでいるタイミングはもちろん、吹き込まない程度の小雨なら換気を優先しましょう。
「外の湿った空気を取り込んでは、部屋が余計に湿気るのでは?」と心配される人もいますが、1部屋ごとがコンパクトな日本の住宅は湿気がこもりやすく、小雨程度の場合、屋外よりも室内のほうが湿度の高いケースがほとんどです。
ポイント②:空気がきれいな朝の換気がおすすめ
1日のうち、空気が最もきれいなのは早朝といわれ、換気も朝の時間帯ベスト。
人の流れも車の流れも緩やかになる夜間に空気中の塵や花粉といった異物が地面に落下するため、朝の空気はさわやか。
ポイント③:少なくとも10分程度を目安に換気を
住まいや部屋の広さによって一概にはいえないものの、少なくとも一度につき10分程度の換気がおすすめ。もちろん、それより長く20分、30分と換気を続けても問題ありません。
防犯面から長く窓を開け放しておくことに不安がある場合、人目につきづらい場所にある窓を開け、家中の換気扇をフル稼働させるだけでも十分に効果的です。
「24時間換気システムを備えたお宅の場合、意識的な換気はあまり必要ありません。このシステムを常に作動させておけば、自動的に換気できるからです」
高気密化する建築物に対応するため、2003年以降に建てられた住宅には24時間換気システムが必ず装備されています。
ただしフィルターが汚れていると換気機能が低下してしまうため、今一度の確認してみましょう。
換気がカギ!家事のプロが教える最短部屋干し術3ステップ

換気の重要性とコツをご紹介したところで、次は部屋干し。
生乾きのニオイも部屋の景観も気になる部屋干しですが、短時間でしっかりと乾かすには「換気」はもちろん、「掛け方」や「量」もポイント。
藤原さんが部屋干し時間を短縮するコツを伝授します。
換気が早さの近道!部屋干しの環境づくり
「何よりも重要なのが、洗濯物に効率良く風を当てること。
換気によって意図的に空気の通り道をつくり、その通り道に洗濯物を干せば、速くしっかりと乾かせます」
おさらいすると、換気の基本は部屋の窓を2つ開け、空気の入口と出口をつくること。すると開放した一方の窓からもう一方の窓へと空気が流れていきます。
空気の通り道をつくることを前提に、藤原さんが部屋干しの場所として推奨するのが「リビング」。反対におすすめできないのが「寝室」や「和室」だといいます。
部屋干しに適した場所:
家の中で最も広く、開放的なのがリビング。
その広さと開放感から空気の流れが停滞しづらく、部屋干しに最適です。
ただし、カーテンレールに干すのはNG。カーテンが洗濯物の水分を吸収し、ダニやカビの原因になってしまいます。
部屋干しに適さない場所:
寝室や和室での部屋干しは推奨できません。その理由もカビにあります。
寝室にセットされた寝具の多くは布製のため、カーテンと同様に洗濯物の水分を吸収。また、和室の畳も水分を吸収しやく、ダニやカビの原因になるのです。
洗濯物はこう干す。プロ推奨の掛け方

速くしっかりと乾かすための最大のポイントが、密に干さないこと。
水分を含んだ洗濯物の1枚1枚が触れ合った状態では、お互いに水分を分け合っているも同然です。
洗濯物が触れ合わないよう余裕をもたせ、さらには「タオル→靴下→タオル→パンツ」といったように、大きさの異なる洗濯物を互い違いに干すのもミソ。
すると空気の流れが遮られづらくなり、まんべんなく乾きます。
乾きづらいバスタオルは「山型干し」
洗濯物のなかでも特に大きく、乾きづらいバスタオル。全体に風を当てようと「U字干し」にしている人が多いかもしれませんが、おすすめは「山型干し」です。

バスタオルを縦2つ折りにした中央の両端をピンチハンガーで挟む方法。乾きづらいタオルの「ヘム」の部分にも空気が触れやすく、乾き残しも防ぐことができます。
とはいえ、梅雨の室内は換気をしていても湿気には抗えません。そんな時はサーキュレーターで風を作り出すにも工夫の一つです。

「効率よく干すには、洗濯物の1枚1枚に風を当たりやすくすることが重要です。
そのためには干し方の工夫と合わせ、サーキュレーターを活用すること。乾き方が段違いです」
直線的に強く風を送ることができるサーキュレーター。そのダイレクトな風向きと風の強さによって空気の流れを変え、空気を循環させることができます。
サーキュレーターの力を最大限に生かすには、洗濯物の下から風を送ること。洗濯物の水分は上から下へと流れ、湿気として停留するからです。
下から風を送ると停留した湿気が飛散。乾きづらいタオルのフチまで、速くしっかりと乾かせます。
湿気から免れない環境では、干し方の工夫とサーキュレーターの活用が、効率化のカギになります。
意外な盲点!速く乾かすには「洗濯段階からこまめに」
「最大のポイントとして挙げた“密に干さない”こと。これを実践するには洗濯物を溜め込まず、こまめに洗うことです。
少ない数をこまめに洗い、こまめに干すことは、生乾き臭の原因を絶ちきることにもつながります。洗濯機にぎゅうぎゅうの状態で洗っては汚れが落ちづらく、すすぎも不十分。
この洗い残しやすすぎ残しが部屋干し臭の原因となるため、洗濯機の7分目くらいが理想的。規定容量の7割くらいの量で洗うと汚れもすっきりと落ち、ハンガーに干すにも余裕が生まれます」
そして、タオルを干すには洗濯機から取り出した直後にパタパタと軽く振ること。するとパイルの1本1本が立ち上がり、ふんわりと乾きます。
正しい洗い方でタオルのふわふわ触感を持続!
詳しくは、こちらの記事をチェックしてみてください。
洗濯マスター直伝!「正しい洗い方」で、タオルをふわっと長持ちさせよう!
乾きづらい梅雨こそ!nishiakwaの速乾タオルで賢く部屋干し
長時間の部屋干しは住まいの景観にも影響するため、速くしっかりと乾かせたなら、気分も見た目もすっきりします。
「洗濯物のなかでも特にタオルは乾きづらいため、梅雨こそ速乾性に優れたタイプを選ぶのも賢い一手です。
一般的に乾きやすいタオルとは、とにかく薄くサラッとしたタオル。
でも、薄いタオルでは体や顔を拭くときに物足りないという方もいるかもしれません。そうした場合、小さめなタオルを選ぶと良いでしょう」

コンパクトさを重視するならスマートバスタオルがおすすめ。バスタオルの長さとフェイスタオルの幅を兼ね備え、ピンチハンガーにもすっきりと干しやすいサイズです。
乾きやすい薄めのタオルを選ぶのか、それとも肌触りを選ぶのか。
悩ましいところではありますが、nishikawaでは速乾性も肌触りも備えたタオルがラインナップしています。
梅雨時期におすすめのnishikawaタオル
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乾きやすいタオルを選んだなら、部屋干しのお悩みもさらにすっきり!
そして、ご自身の健康のためにも意識的な換気を心がけ、同時に部屋干しのお悩みも解消。タオルの生乾き臭からも解放され、何かと不快な梅雨を気分良く乗り切れるのではないでしょうか?
Photo │ Kaho Furui
Text │ Kyoko Oya


西川独自の特殊製法で作られた「パフィールコットン®」は洗うことで繊維の間に空気を作り、吸水性にも速乾性にも優れたタオル。部屋干しの乾きづらさを解消しながら、ふんわりやわらかな肌触りです。