水通し必須!?タオルソムリエに聞いた、新しいタオルの「正しい洗い方」
2024.02.02
知る新しいタオルは、使う前に洗濯することをおすすめしています。新しいタオルを洗濯したほうがいい理由は、吸水性を高めるだけではありません。
「タオルをふわっと長持ちさせるためにも最初の洗濯はとても大切です」
そう話すのは、西川・タオルソムリエの横山芳乃。
新しいタオルの洗い方や注意点を教えてもらいました!
新しいタオルは洗濯してから使い始めよう!
新品のタオルは、きれいに織り上げるために糸に糊付けされています。
そのため、一度洗濯し水を通すことで糊が落ち、吸水性がアップしたり、生産流通の過程で付く恐れのあるホコリを除去し気持ち良く使うことができるのです。
また、一度水を通すことでタオルの地糸が引き締まり、パイルが抜けにくくなります。
パイルが抜けてしまうと見た目が悪くなったり、ボリュームの低下を招くため、タオルをふわっと長持ちさせるためにも、使用前の水通しはとても重要なのです。
新しいタオルの洗濯方法5つのステップ
ステップ1 タオル類だけで洗濯機へ!
新しいタオルは毛羽や糸くずが出やすく、洋服など他の洗濯物に付着しやすいため、特に最初はタオル類だけで洗濯するのがベスト。
しかし、タオルのためだけに洗濯機を回すのはなかなか難しいですよね。もし他のものと一緒に洗濯する場合は、タオルを目のこまかい洗濯ネットに入れると良いでしょう。
洋服の金具やファスナーに絡まることで起きるパイル抜けも、ネットに入れることで防げます。
ただし、色の濃いものと淡いものを一緒に洗うと色移りする場合があるので、注意しましょう。
ステップ2 水量はたっぷり
最近の全自動洗濯機には節水モードがあるものが多いですが、タオルの場合は自動モードで選択された設定よりも水量を多くするのがおすすめ。
タオルをたっぷりの水で泳がせるように洗ってあげることで、パイル1本1本が水の中でゆったり動き、生地が傷みにくくなります。
一方、ドラム式洗濯機は水量を変更できないため、先にタオルを水で濡らしておくか、洗濯機のドラム内に直接水を足すと良いでしょう。
ステップ3 洗剤はOK、柔軟剤はNG
まだ汚れていない新しいタオルだけを洗う場合は、水洗いでOK。使用済みのタオルとまとめて洗う場合は、いつもの洗剤を使って大丈夫です。
ただし、タオルを洗う場合、特に新しいタオルは、柔軟剤はNG。新しいタオルは前述した通り、水を通すことで地糸を引き締めることが重要ですが、柔軟剤は地糸を滑りやすくしてしまうため、逆にパイル抜けが起こりやすくなります。
ステップ4 干す前にタオルを軽く振る!
洗濯機から取り出したあとは、干す前にパタパタと軽くタオルを振ります。脱水後はパイル同士が寝たりしてくっついてしまっているため、パイルを起こすように振ってから干すことでふっくらとした仕上がりになります。
ドラム式洗濯機の場合は、そのまま乾燥機で乾かすのが◎。というのも、ドラム式洗濯機は少ない水で叩くように洗うタイプの洗濯機であるため、脱水後はパイルがよりぺちゃんこになりがちです。
その場合、自分でパイルを立たせるよりも、短時間で空気を含ませパイルを立たせてくれる乾燥機もセットで使うほうが、よりふっくらとした仕上がりになるでしょう。
また、タンブル式乾燥機を使うと、自然乾燥より縮んでしまいますが、とてもふんわりと仕上がるのでよりやわらかく仕上げたい方におススメです。
ステップ5 風通しの良いところで干す
最後は、なるべく風通しの良いところで干しましょう。天日干しする場合は、乾かしすぎに要注意。長時間紫外線の下にさらされると、ごわごわになってしまうため、特に夏場などは早めに取り込むのがおすすめです。
気になる糸くず対策!
柔らかめの風合いの無撚糸や甘撚りタオルは、パイルが長く毛羽や糸くずが出やすい傾向にあります。先に水洗いをし、余分な毛羽を落としてから使用することで、他の洗濯物への付着を軽減できます。
またタテ型洗濯機の場合は、あらかじめ洗濯機に付いているくず取りネットのほかに、100円ショップなどで売っている吸盤タイプの吸盤タイプの「くず取りネット」を使うのもおすすめです。
「正しい洗濯」で新しいタオルをふわっと長持ち
新しいタオルを一度「水通し」したら、その後は、風合いが硬くなったと感じるまでは柔軟剤は使わず、ネットに入れてパイル抜けを防ぐように洗濯しましょう。「正しい洗濯」がタオルを十分に長持ちさせてくれるコツです。
また、体を拭く際にタオルでゴシゴシこすると、タオルにも肌にも負担が。吸水性の高いタオルであれば肌にポンポンと当てるだけでOKです。
洗うたびにふわふわになるタオル<moussepuff>
タオルは洗う回数が増えるほど、どうしても糸が痩せ細りゴワゴワしてきてしまうもの。しかし、西川のタオル<moussepuff>は洗えば洗うほどふわふわに!
その秘密は、柔らかさが長続きする糸「パフィールコットン」を使用していること。洗うたびに空気を含むため、柔らかくふっくらとしたボリュームが続きます。
吸水性も高いため、お肌に触れるだけでサッと水を吸い込みます。ゴシゴシ拭く必要がないため、タオルにもお肌にも優しくお使いいただけますよ◎
<moussepuff>の秘密はこちらをチェック!
洗うたびにふわふわになるって本当!?<mousse puff>の謎に迫る!
ちょっとした洗濯のコツで、新しいタオルのふんわりとした風合いは長持ちさせることができます。ぜひトライしてくださいね!
<moussepuff(ムースパフ)>
Text│ Rei Sato
Photo | Kenichi Sasaki
西川が独自開発した糸「パフィールコットン」を使用し、お洗濯のたびにボリューム感がアップ。