ミタムーの『種からタオル作り』 〜第1回 綿の種まき編〜
2018.05.24
作るタオルのことなら何でもお任せ!東京西川のタオル課所属、タオルソムリエの三田村哲也(通称:ミタムー)。趣味はタオル、特技はタオル、三度の飯よりもタオルが好きというミタムーが、新たな挑戦を始めます!
タオル課マネージャー/今治タオル工業組合認定「タオルソムリエ」
三田村哲也
タオル課歴11年目。社内屈指のタオルマニアで、人は彼を“Mr.タオル”“タオル道に生きる男”と呼ぶとか呼ばないとか…。「私が死んでもタオルは残る!そんなふうに、長く愛されるタオルを作りたいです!」。
タオル課歴11年目。社内屈指のタオルマニアで、人は彼を“Mr.タオル”“タオル道に生きる男”と呼ぶとか呼ばないとか…。「私が死んでもタオルは残る!そんなふうに、長く愛されるタオルを作りたいです!」。
そもそも君は、タオルの魅力を知っているかい?
「タオルってどれも同じでしょ?」「100均でも買えるし、別にこだわりはないわ」──そういう方、多いかもしれません。
でも、ちょっと思い出して!
朝の洗顔で、顔を拭いたあとのサッパリ感を…
昼間、仕事で失敗したときに涙を拭う柔らかさを…
お風呂あがり、ふかふかのタオルに包まれる幸せを…
そう、タオルは私たちの生活に四六時中、密接に関わっているんです。
もっとタオルの魅力を広めたい!気持ちのいいタオルを使っていただくことで幸せを届けたい!そんな使命感に燃える、Mr.タオルことミタムーが、こんな企画に挑戦します…。
綿の種から、タオルを作ろう!
日々新しいタオルを開発するミタムーは、タオルが好きで、好きで、タオルのすべてを知り、タオルのすべてを我が身で経験したいと思うようになりました。
そして浮かんだ、ミタムー的ワンダフルなアイデア。
「もしかして、タオルって綿の種をまくところから作れるんじゃない?」
自宅の庭に綿の種をまき、愛とこだわりが詰まったタオルを作ろうというのです。壮大に聞こえますが、実はミタムーは昨年もこっそり綿の種をまいて、無事収穫まではこぎつけたそう。
さて、今年の結果は乞うご期待。失敗したら、タオルを愛でながら泣きのお酒をいただきます。一切忖度なしの、あくなき挑戦が始まります。
連載1回目の今回は、ミタムー邸にて綿の種まき
5月某日、ミタムー邸にお邪魔する撮影スタッフ。お天気は曇りの予報、何とか種まきまではもってくれそうと安心していたら…。
昼間からカミナリが鳴り響くほど大荒れの天気!
「こんな天気では仕方ないから、タオルの話でもしましょうかね」
ほほえみながら、おもむろにタンスの引き出しに手をかけるミタムー。
じゃじゃーんっ!ミタムーのタオルコレクションです。コチラはほんの一部で、クローゼットにもたくさん入っていました。
「タオルっていうのはね、実に奥が深い。糸の素材・パイルの長さ・撚り・織り方の組み合わせで、無限に作れるんですよ!僕の場合は、理想のタオルを追求するために、他社商品も含め毎日違うものを使っています。こんなに溜まっちゃって…場所をとるんだけど、眺めていると壮観だよね〜(ニヤニヤ)」
「今日は水色のシャツを着ているから、タオルも水色をチョイス。万年筆と同じくらい、今日はどのタオルを持っていこうか吟味していますね」
ミタムー、タオルにまつわるエピソードを訊かせてください!
「そうだなぁ…飲食店や旅館では100%、おしぼりやタオルを真剣に触ります。サービスや食事が普通でも、おしぼりやタオルにこだわりを感じると、お店への好感度がぐぅぅんと上がる。タオル好きに悪い人はいないですからね。あとは、行く先々で絶対にタオル売り場を覗きます。家族とは別行動になりますが、みんな生暖かい目で見守っていてくれています」
このあとも、
「タオルを知っている人生と知らない人生では、豊かさがぜんぜん違う」
「タオルは財産」
「タオルとの巡り合わせは運命」
なんて溢れ出る想いを繰り広げていると…雨があがりました!
コレが綿の種!いよいよ種まき
タオルドリームの第一歩がここから始まります。種に想いを込めて、いざ…!
ミタムー邸の花壇をほじほじ…
種を埋め、愛情を注ぎ込むように土をかぶせます。
ものの1分で種まき終了。
「こんなもんです。芽が出るまで気長に待ちましょう」とミタムー。夢の第一歩は意外にもあっけなくて、少々肩透かしを食らった編集部員なのでした。
さて、まだまだタオル作りは始まったばかり。次回は「綿の芽が出る」をお届けする予定です。ミタムーの「夢のタオルを作る」挑戦は続く。