検索 facebook twitter instagram googleplus hatebu feedly LINE プラス CLOSE カート

子どもと楽しむタオル運動3選|遊び感覚で体を動かしてリフレッシュ!

2025.06.27

使う
子どもと楽しむタオル運動3選|遊び感覚で体を動かしてリフレッシュ! 子どもと楽しむタオル運動3選|遊び感覚で体を動かしてリフレッシュ!

子どもの身体機能を養うためには、幼少期から運動に親しむことが大切だと言われています。
とはいえ、スポーツ系の習い事やクラブ活動は、費用面や送迎などの時間的な負担があることから「ハードルが高い」と考えている人も少なくないはず。

そこで今回は、子どもたちの運動指導を行う、株式会社コーディースポーツの代表の寺尾大地さんに、室内で簡単にできるタオルを使った運動を教えてもらいました。

「幼少期のうちに運動の楽しさを知ってほしい」と話す寺尾さん。運動時のポイントや注意点とともに、体を動かすことでどのような効果があるのかを伺いました。

寺尾大地さん

株式会社コーディスポーツ 代表

寺尾大地さん

コーディネーショントレーニングと年間6~8種類経験できるマルチスポーツで、「愉しいを創る」を目標にしたスポーツ教室で9,000人以上を指導。運動が苦手な子供たちだけでなく、指導者や保護者へのセミナーを行い、指導や子育てに悩む小学校・幼稚園教論や保育士、保護者への手助けをしている。

コーディスポーツ 公式ウェブサイト

コーディネーショントレーニングと年間6~8種類経験できるマルチスポーツで、「愉しいを創る」を目標にしたスポーツ教室で9,000人以上を指導。運動が苦手な子供たちだけでなく、指導者や保護者へのセミナーを行い、指導や子育てに悩む小学校・幼稚園教論や保育士、保護者への手助けをしている。

コーディスポーツ 公式ウェブサイト

タオル1枚で手軽にできる!親子で楽しむ「タオル運動」3選

自宅でも手軽に取り組める、「タオル運動」を寺尾さんに紹介してもらいました。室内でできる上、短時間で楽しめる運動ばかりなのでぜひ挑戦してみてください。

 

1.どこまで飛べるかな? 「タオルジャンプ」

フェイスタオルを小さく折りたたんで床に置き、飛び越えるようにジャンプします。
少しずつタオルの幅を広げていき、「どこまで飛べるか」を楽しみましょう。

「タオルジャンプは、空中の姿勢と着地の姿勢を保つ力が必要になるため、バランス感覚を鍛えることができます。タオルを置くことで、視覚的にも飛んだ距離がイメージしやすくなり、『こんなに飛べるんだ』と達成感を味わうこともできるはずです。

お子さんがジャンプするときは、大人がタオルの横に座り、転びそうになったら支えてあげてくださいね」(寺尾さん)

「ジャンプの仕方は、片足でも両足でもOK。
慣れてきたら、横向きや後ろ向き、目を瞑って飛んでみるのもおもしろいですよ。

チャレンジに成功したら、お子さんを褒めて、一緒に喜んであげてください」(寺尾さん)

ポイント
・最初はタオルを小さく折りたたみ、少しずつ幅を広げていく
・慣れてきたら横向きや後ろ向きでのジャンプにも挑戦する

注意点
・タオルを踏むと滑りやすいので裸足で行う
・周囲にものがないかを確認して行う
・布団の上などの滑らない場所で行う

参考:タオルジャンプ 運動神経が良くなる親子体操|コーディスポーツYoutubeチャンネル

 

2.動くタオルを追いかけて! 「タオルパンチ」

タオルの端を結び、結び目を下にしてぶら下げるように持ちます。

パンチをする子どもには、結び目に拳が当たるようにコントロールを意識させるのが大切です。
タオルを持つ大人は、タオルの高さや位置を変えながら行いましょう。

思いっきりパンチをすることで子どものストレス発散にもなります。タオルの結び目が柔らかいため拳が痛くならないのがポイント。

他のモノや人をパンチしないように、子どもに注意をしながら行いましょう。

「目で認識した距離に向かって手足を動かすため、『協応運動』の促進につながります。協応運動は、野球やサッカーなどの球技にも役立つ能力。右、左、下など、さまざまな方向に動くタオルを追いかけながらパンチを繰り返すことで、反射能力も鍛えられると思います」(寺尾さん)

「また、パンチだけでなく、キックやチョップ、ヘディングなど、体のさまざまな部位に当てて楽しんでもいいと思います。タイマーを使って『10秒間でどれだけ当たるか』のタイムトライアルにするのもおすすめですよ」(寺尾さん)

ポイント
・リズミカルにパンチすることを意識する
・タオルの結び目に拳や体を当てるコントロールを意識する
・パンチ、キック、チョップなど、当て方を変えて楽しむ

注意点
・周囲に⼈や物がないか確認し、⼗分なスペースを確保する
・転倒しないよう、無理のない範囲で慌てずに⾏う

参考:【子どものストレス解消】タオルパンチ|家でできる!運動神経鍛える運動遊び|コーディスポーツYoutubeチャンネル

 

3.“掴む”動作を鍛える!「タオルキャッチボール」

2回結んでボール状にしたタオルを使って、キャッチボールを行います。

普通のボールよりも柔らかいので掴みやすく、キャッチボールの最初の練習にもおすすめ。キャッチし損なって、当たってしまっても痛くないので安心です。

「キャッチボールにおいて『掴む』という動作は大切です。タオルで作ったボールなら、柔らかくキャッチしやすいので、掴む動作に慣れていないお子さんでも、良い練習になるでしょう。

キャッチする時は、両手でボールを抱き抱えるように体全体で受け止めるのがコツ。
キャッチすることが難しいお子さんには、両手を胸の前でかごのように構えてもらい、その中に玉入れするような感覚で投げ入れてあげるのもおすすめです」(寺尾さん)

また、ボールが飛んできた時に『キャッチしよう』と手足を準備することで、目と手足の協応運動を促進します。

『自分が投げられる距離感』も知ることができ、力加減を調整することにもつながります。

距離を変えてみたり、後ろ向きで頭の上や足の下から投げてみるなど、姿勢を変えながら行ってみてください。

ポイント
・相手が受け取りやすい位置やスピードを意識して、投げる方向や力加減をコントロールしながら行う
・後ろ向きや座り姿勢など、さまざまな姿勢で行う

注意点
・周囲に壊れやすい物がないかを確認し、安全な場所で⾏う
・投げる⼒が強くなりすぎないように行う

参考:親子でキャッチボール|家でできる親子体操

カラフルでかわいいタオルで気分を上げよう!おすすめのタオル

毎日顔や体を拭くタオル。
お子さんのお気に入りの絵柄にすれば、ぐずってしまう洗面やお風呂の時間も楽しくなるかも!?

タオル遊びへのモチベーションも上がること間違いなしです!

 

nishikawaおすすめタオル①<アツコマタノ>フェイスタオル

子どもと楽しむタオル運動3選|遊び感覚で体を動かしてリフレッシュ!

作家・画家・デザイナーとして幅広いファン層に支持され続けている俣野温子がプロデュースするブランド<アツコマタノ>のフェイスタオル。

明るくカラフルなデザインで、表裏の色の違いも楽しめます。

肉厚でボリューミーな生地なので、触り心地も良いフェイスタオルです。

nishikawaおすすめタオル②<moussepuff>スマートバス

子どもと楽しむタオル運動3選|遊び感覚で体を動かしてリフレッシュ!

特殊製法で作られた「パフィールコットン糸」を使用して織り上げた<moussepuff>は、洗濯するたびにボリューム感がアップし、ふんわりが長続きするタオル。

糸を先染めすることで綿本来が持つ柔らかさを引き出しつつ、多色の糸で織りなすデザイン性にこだわっており、柔らかな手触りと色鮮やかさを兼ね備えています。

通常のフェイスタオルよりも程良く長く、バスタオルほど大き過ぎないので、お子様の体を拭くのにもちょうど良いサイズです。

幼少期に運動に親しむことで得られるメリットとは?

運動が「脳の神経回路」を発達させる

「3歳から小学校低学年頃の時期は、『脳の可塑性(かそせい)』が伸びる時期です。脳の可塑性とは、脳の神経回路のつながりが変化する能力のこと。

新しいことを覚えたり、新しい動きができるようになったりするのも、この可塑性が発達することに影響しています。

また、運動と脳の可塑性は密接に関わっており、幼少期にさまざまな動きを経験することで、神経回路が発達していきます。
そして、神経回路が発達することで、運動に必要な『瞬発力』や手足を正確に動かす『認知能力』も高まっていくと言われています」(寺尾さん)

反対に、運動をせずに過ごしていると、運動に関わる脳の神経回路がだんだん減ってしまい、大人になってから「経験していない動き」に対してスムーズに反応することができなくなってしまうとのこと。

幼少期にさまざまな動きを経験しておくことで、体が成長した後も「この動きは経験したことがある」と思い出すことにつながり、運動に対する意欲を高く持てるようになるそうです。

成功と失敗を経験することで「精神力」が育まれる

「子どもたちは、運動を通して『成功』と『失敗』を経験することで、精神が鍛えられていきます。
特に『失敗の経験』はとても大切。『うまくいかないな』とか『できなかったな』という失敗による悔しさを経験することで、感情のコントロール力が養われていくからです。

とはいえ、『失敗すること』に消極的になってしまう子も多いと思います。
そんなときは、ぜひ、『大人が失敗をしている様子』を見せてあげてください。

『大人でもうまくいかないことがあるんだ』と知ることで、『失敗してもいいんだな』という挑戦心へとつながっていくはずです」(寺尾さん)

スポーツは、「上手にやることが大切」と考えてしまいがちですが、「失敗を楽しめるようになると、運動能力も伸ばせる」と話す寺尾さん。

時には大人が「うまくいかない場面」を見せ、「できなかったけどおもしろかったね」などの声がけをしながら、「失敗を肯定する力」を伸ばしてあげることも、大切なのかもしれません。

「運動を楽しむこと」が大切。「1日10分」の運動から始めてみよう

「近年、運動をしている子と、していない子の二極化が進んでいる」と寺尾さん。

習い事に通ったり、クラブ活動に参加したりして「特定の競技を極める」ことに取り組んでいる子が増える一方で、「楽しく運動をしたい」と考える子たちが取り組める機会が少なくなっているようです。

「スポーツに興味があってもなくても、まずは『運動を楽しい』と感じてもらうことが、生涯にわたって、運動を親しむことにつながっていくと思います。
習い事をしていなくても、自宅で楽しく体を動かす機会を作っていけるといいですね。

スポーツ庁では、子どもの運動時間を『毎日合計60分以上』を推奨していますが、なかなか難しいですよね。まずは、スモールステップで、『1日10分』から始めてみてはいかがでしょうか」(寺尾さん)

「こうやって」の指示出しはせず、「一緒に楽しもう」の意識で!

「親子で運動をする際、親は子に『こうやってね』と、つい正しい手順を指示しそうになると思います。
でも運動においては、『一緒に楽しむ』意識で取り組んでほしいと思っています。
子どもが間違った動きをしたときでも、『違うでしょ』と注意せず、『おもしろいね!』などと声をかけてあげてください。

できる、できないに関わらず、『楽しむ』という意識で取り組むことで、子どもたちが自分の意見を言いやすくなりますし、『こうしたらもっと楽しくなるかな』などの思考力の向上にもつながるはずです。

子どもたちが主体的に考え、運動を楽しむためのきっかけを作ってあげられると良いですね」(寺尾さん)

天気や季節に影響されず、自宅で手軽にできるタオル運動。

運動不足の解消になるとともに、お子さんのさまざまな発達を促し、「運動が楽しい」と感じるきっかけになるはずです。

隙間時間を活用して、親子でコミュニケーションを取りながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Photo│Kaho Furui
Text│Yuka Sato

関連する読み物