大人女性の髪の悩みを解決するヘアケアとは?おすすめの方法を美容皮膚科医が解説!
2025.06.19
知る
年齢とともに変化する髪の悩み。ハリやツヤの低下、髪の細さやパサつき、抜け毛の増加など、気になることが増えていませんか?これらの変化は、多くの女性の自信や外見の印象に大きく影響を与えます。
そこで今回は、大人女性特有の髪の悩みとその解決法について、松倉クリニック代官山の院長で美容皮膚科医である貴子先生にお話を伺いました。
髪の健康を保つには、日々の小さな習慣の積み重ねがとても重要。シャンプーやコンディショナーを使うときの注意点や正しいタオルドライの方法、おすすめの頭皮マッサージや紫外線対策など、今日から始められるヘアケアをご紹介します。

松倉クリニック代官山 院長
貴子先生
美容という枠にとらわれず、健康美という視点で、あなたの若々しい美しさを引き出します。松倉式メディカル栄養療法に基づくサプリメント処方や独自メソッドのエステ・レーザー治療によって、健康で美しい人生をトータルにサポートいたします。
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30代半ばから増える、大人女性の3大ヘアトラブル
貴子先生によれば、クリニックを訪れる女性たちの多くは、30代半ば以降に髪の変化を実感するといいます。
「元々髪が多かった方ほど、減ってきたことに敏感になりますね」と貴子先生。最近は特に、「髪が薄くなった」という相談が急増しているそうです。
大人女性の髪の悩みは大きく3つに分類できます。
①髪の細さ・薄さ
まず挙げられるのが「髪の細さ・薄さ」です。
年齢を重ねるとともに、髪の毛一本一本が細くなり、全体のボリュームが減少していきます。
健康な髪は髄質、皮質、キューティクルの三層構造になっていますが、加齢によって皮質が薄くなることで弾力性が失われ、ハリやコシのない髪に変化するのです。
②抜け毛
次に「抜け毛」の悩みです。
通常、髪の毛は1日50〜100本程度自然に抜けるものですが、加齢やホルモンバランスの変化によって、成長期の髪の割合が減少し、休止期や退行期の髪が増えることで抜け毛が目立つようになります。
「髪の細さや抜けやすさは、タンパク質・亜鉛・鉄などの栄養素不足にも関連します。このようなお悩みがある方は、サプリメントなどで意識的にタンパク質・亜鉛・鉄などの栄養素を補うことをおすすめします」(貴子先生)
③パサつき・切れやすさ
最後に「パサつき・切れやすさ」の問題があります。
これは髪の水分保持力の低下が主な原因です。
「女性ホルモンの変化は髪の艶やかさに大きく影響します。年齢とともに髪質が変化し、うねりやすくなったり、パサついたりするケースが増えてきます。」と貴子先生は指摘します。
本来、キューティクルが健康な状態であれば、髪の内部の水分を逃がしませんが、加齢やダメージにより、このバリア機能が低下してしまうのです。
髪の悩みはどこから来る?4つの主な原因
では、なぜ30代半ば以降にこうした髪の悩みが増えてくるのでしょうか?貴子先生によれば、その要因は複合的だといいます。
なかでも特に目立つのが、4つの原因です。
①加齢による体の機能の変化
まず貴子先生が挙げてくれたのは、「加齢による変化」です。
「年齢とともに髪を作る原料となる栄養素の生成が減少し、頭皮の血行も悪くなります。また、髪の毛には成長サイクルがありますが、加齢とともにサイクルをサポートする体の機能も徐々に衰えていきます」(貴子先生)
②ホルモンバランスの乱れ
次に「ホルモンバランスの乱れ」があります。
更年期になると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少します。エストロゲンは美しい髪を維持し、毛根を保護する役割があるため、その減少によりヘアサイクルが乱れ、髪の艶やかさが損なわれたり抜け毛が増えることがあります。
③ストレスや睡眠の質の低下
「ストレスと睡眠の質の低下」も深刻な問題です。
「睡眠不足になると自律神経が交感神経優位になり、頭皮の血管が収縮します」と貴子先生。これにより頭皮の血流が悪くなり、さらに「眠りの質が悪いと毛根を活性化する成長ホルモンの分泌も低下します」とのこと。
④栄養バランスの乱れ
最後に「栄養バランスの乱れ」です。
「髪の毛には鉄分と亜鉛というミネラル成分が特に重要です」と貴子先生は強調します。
「女性は生理で失われる鉄分が多いため、ほぼ90%以上の女性が鉄欠乏状態にあります」とのことで、これが髪の細さにも影響していると考えられます。
また、出産後なども鉄分不足になりやすく、多くの髪が一気に休止期へと移行します。そのため産後3〜6ヶ月頃に抜け毛が増えるケースが多いのです。
美しい髪を取り戻す、内側からのヘアケア方法
髪は体の内側から育まれるもの。外側のケアだけでなく、体の内側からのアプローチも健やかな髪を取り戻すためには欠かせません。栄養と睡眠を中心に、内側からのケア方法をご紹介します。
①必要な栄養素の摂取
髪の健康に欠かせない栄養素として、貴子先生が特に強調するのが「鉄分」と「亜鉛」です。
「鉄分はコラーゲン生成に必要です。肌と同様に、髪の毛も頭皮もコラーゲンでできているので、鉄分がなければ髪の毛が細くなってしまいます。そして亜鉛は細胞分裂を促進し、髪のターンオーバーに関わります。これが減ると薄毛や円形脱毛症の原因になることもあります」(貴子先生)
これらの栄養素は肉類や貝類から摂取できますが、「現代の野菜は以前より栄養価が低下している上、毎日バランスの良い食事を作るのは難しい」ため、サプリメントの活用も効果的だと貴子先生は言います。
②質の良い睡眠の確保
「夜は髪を育てる大切な時間です。成長ホルモンが分泌される環境を整えることが重要です」と貴子先生。夜に丁寧に洗髪し、清潔な頭皮で眠ることで、髪の成長を促進できます。
外側からのヘアケアのコツは髪にやさしいアイテム選び
毎日のヘアケアや使用するアイテムも髪の健康には大切なポイント。
正しい知識で効果的にケアすれば、髪の悩みも軽減できます。貴子先生がおすすめする外側からのケア方法を詳しく見ていきましょう。
①頭皮を刺激しないヘアブラシを選ぶ
シャンプー前にブラッシングをすることで、髪の絡まりを取り、シャンプー時の抜け毛を防ぐとともに、頭皮の汚れも浮かせることができます。「短い髪の方でもブラッシングは必要」と貴子先生は強調します。
「ブラシは血行を促進し、髪の艶を出すために重要ですが、頭皮を傷つけないものを選びましょう」と貴子先生。また、シャンプー時に使う洗髪ブラシは、頭皮を強く刺激しないシリコンタイプがおすすめだそう。
② 頭皮の汚れをしっかりと落とすシャンプー
「髪がツヤツヤになっても頭皮の汚れが取れていなければ本末転倒です」と貴子先生。シャンプー選びで最も重要なのは、頭皮の汚れをきちんと落とせることだそう。
「ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーは洗浄力が弱いことがあるので、頭皮のべたつきや汚れが気になる方は、自分の頭皮に合った製品を選ぶことが大切です」(貴子先生)
自分に合ったシャンプーかどうかは、「洗ったときはさっぱりしても、お昼頃にはもうギトギトしてきたり、匂いが気になったりするようなら、自分に合っていない可能性があります」とのこと。セルフチェックをしてみてくださいね。
また、頭を洗うときは毛先を泡立てることではなく、頭皮をちゃんとマッサージできているかを意識するのが重要だそうです。
地肌をしっかり指で揉み込むようにマッサージするのがポイントです。
③コンディショナーは頭皮に優しいものを
「シャンプーでしっかりと頭皮の汚れを落とした後、コンディショナーは頭皮につかないよう気をつけて使いましょう。頭皮にコンディショナーがついてしまうと、頭皮の汚れの元になってしまいます。
毛先を潤す効果のコンディショナーであれば、大体髪の毛の根元から10cm程度離したところから塗るのがおすすめです」と貴子先生は話します。
ただ、頭皮用のコンディショナーも販売されているので、そういった商品をお使いの方は商品説明に沿ってうまく活用してみましょう。
濡れた髪こそ要注意!バスタイム後のケアでダメージを防ぐ
お風呂上がりのヘアケアも健やかな髪を保つためには欠かせません。濡れた髪は最も傷みやすい状態です。貴子先生はお風呂上がりのヘアケアについて次のようにアドバイスします。
「キューティクルがはがれやすくなるため、タオルで強くこするのは避けてください。優しくトントンと押さえるようにして水分を取りましょう。乾燥毛が気になる人は、吸水性の良いタオルで十分に水分を取ることで、ドライヤー時間を少なくして熱による負担を減らすことができます」
ドライヤーの使い方も重要です。
「ドライヤーはキューティクルの向きに沿って上から下向きに行うと艶が出やすいですね。また、スカルプモードのあるドライヤーを選んだり、オーバードライを防いだりする工夫も大切です」
さらに、「ドライヤーの前にはアウトバスのヘアケア製品を使うことで、熱から髪を守ることができます。ただし、頭皮に直接つけるのではなく、毛先を中心に使うのがコツです」とのこと。
ここからは、お風呂上がりの髪を拭く際におすすめなnishikawaの商品を2点ご紹介します。
nishikawaおすすめ商品①【newmine】コスメティックスタオル(スムース) スマートバス<化粧品>

nishikawaおすすめ商品②【newmine】髪にやさしいタオル セミロングヘアー用

髪の量が多い方や抜け毛が気になる方、ヘアアイロンをよく使う方には、吸水力が高い【newmine】「髪にやさしいタオル(クイックブロー)」がおすすめです。
キューティクルを傷つけにくく、ドライヤー時間を約30%短縮※できます。
※「当社従来品タオル(綿100%、日本製)と比較」 西川株式会社調べ
貴子先生が推奨する「ドライヤー時間の短縮」を実現。熱によるダメージから髪を守ります。タオルで髪をごしごしこするのではなく、トントンと押さえるように水分を取ることで、髪にやさしくケアできます。
意外と知らない!髪の大敵「紫外線」から守るには
髪の健康を守るために、貴子先生が意外と見落としがちだと指摘するのが「紫外線対策」です。
「これからの季節は特に紫外線が強くなります。紫外線はキューティクルを剥がれやすくし、頭皮のターンオーバーも低下させてしまいます。すでに生えている髪がパサパサになるだけでなく、これから生えてくる髪にも影響が出てきます」(貴子先生)
対策としては、「スプレータイプの髪用日焼け止めを持ち歩いて、髪にもさっとかけるといいですね。また、帽子をかぶる習慣をつけることも効果的です」と貴子先生はアドバイスします。
頭も顔もリフトアップ!自宅でできる簡単マッサージ法
髪の健康を促進するために、貴子先生が特におすすめするのが頭皮マッサージです。
「頭皮が柔らかくなると血流が良くなり、髪が抜けにくくなるだけでなく、顔のリフトアップ効果も期待できます」と言う貴子先生。
目元の開きを良くする効果もあるそうなので、メイク前や入浴中などこまめに行いたいですね。
やり方は、頭頂部あたりにある帽状腱膜と、耳の上あたりにある側頭筋を痛気持ちいい程度に揉むだけ。
「こするのではなく、頭皮に垂直に押すイメージで行うと、髪に負担がかかりにくくなりますよ」
左:帽状腱膜のマッサージ 右:側頭筋のマッサージ
簡単ケアで大きな変化。毎日の小さな習慣が美髪を育む
最後に、貴子先生は、大人女性のヘアケアに関して、肌のケアと同様に髪にも注目することの大切さを教えてくれました。
「髪は若さの象徴。顔だけでなく髪もケアすることで、より若々しい印象になります。日々の小さな習慣の積み重ねが髪の健康を大きく左右しますので、シャンプーの洗い残し防止や正しいタオルドライ、紫外線対策など、ちょっとした気遣いを心がけてみてください」
髪は見た目の印象を左右する大切な要素です。年齢に応じた髪質の変化を受け入れつつ、内側と外側の両面から丁寧にケアしていきましょう!
Text│Mariko Onishi
Photo│Shiho Akiyama
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ビタミンE※が髪のダメージケアをサポートし、タオルドライ後の髪に自然なうるおいをプラスします。
肌にもやさしく、バスタイム後のスキンケアの最初の一歩としても理想的なタオルです。
※酢酸トコフェロール(うるおい成分)