毎日をご機嫌に過ごすために。季節の花を飾ろう【梅雨〜初夏】
2020.06.15
楽しむ“心地良い暮らし”と聞くと、少しかしこまってしまいそう。でも、自分自身がご機嫌に過ごせる方法を知っておけば、暮らしの満足度も高まるはず。
たとえば、おひさまの温もりを感じるふかふかのタオル。気持ち良いですよね。思わず頬ずりしたくなるその肌触りに癒され、心が落ち着きます。そんなタオルのように、心を潤すものとして、お花を飾るのはいかがでしょうか?
特にこれからの梅雨時期は、すっきりしない天気が続いたり、急な雨に降られたり、おうちで過ごす時間が増えていく。だからこそ、お部屋は居心地がいい空間にしたいもの。インテリアを新調するのはハードルが高いけれど、季節のお花を飾るだけで雰囲気がガラリと変わります。憂鬱になりがちな気分も晴れやかに。
そこで今回は、初心者でも気軽に楽しめる季節の花とその飾り方を『ex. flower shop & laboratory UEHARA』で教えてもらいました。
ex. flower shop & laboratory フローリスト
葭谷内 亜耶さん
『ex. flower shop & laboratory(イクス フラワーショップ&ラボラトリー)』は、都内に3店舗を展開するフラワーショップ。切り花メインの代々木上原店、鉢植えなど植物も多彩に揃う中目黒店、カフェを併設する蔵前店といったように、あらゆる形態で生活を豊かにする花と緑を提供している。今回季節の花の飾り方を教えてくれる葭谷内さんは、本店である代々木上原店のマネージャーを務めている。
『ex. flower shop & laboratory(イクス フラワーショップ&ラボラトリー)』は、都内に3店舗を展開するフラワーショップ。切り花メインの代々木上原店、鉢植えなど植物も多彩に揃う中目黒店、カフェを併設する蔵前店といったように、あらゆる形態で生活を豊かにする花と緑を提供している。今回季節の花の飾り方を教えてくれる葭谷内さんは、本店である代々木上原店のマネージャーを務めている。
専門家として背景のストーリーも伝える
店名の『ex.(イクス)』は英語で体験(experience)を意味し、「花を通して生活が豊かになっていく体験をしてほしい」という思いが込められています。一本一本の知識や背景にあるストーリーまで伝えることで、花の奥深さを発信。スタッフたちは専門家として、それぞれの色や形、香り、状態を理解して花選びを手伝ってくれるのはもちろん、つながりのある生産者から仕入れる花は作り手の思いやこだわりまで教えてくれます。
フラワーショップであると同時にラボラトリー(=研究所)でもあり、店内で花を選ぶときの会話が、いっそう花のある暮らしを趣深いものにしてくれます。
『ex. flower shop & laboratory UEHARA』には、あらゆる場面に馴染みやすいスモーキーな色味の切り花が揃います。あまり見かけない小花を扱ったり、バラなど定番の花なら珍しい品種を仕入れたりと、同店ならではの個性溢れるセレクト。知っている花でも佇まいが異なると驚く人も多いそうで、それが花選びの楽しさのひとつとなっています。
店頭では花瓶のサイズ感や、家の中でどんな場所に花を飾るのかを確認しながら一緒に選べます。オンラインショップなら届いたときに飾り方に困らないようどの角度から見ても楽しめるラウンド型の花束を届けてくれます。
季節の花に触れてみよう
ハウス栽培によって年中出回る花もあるけれど、花屋に並ぶ花の多くは季節によって異なります。「今年もこの季節がやってきた!」と、ウキウキした気持ちにさせてくれるのが旬の花の魅力。今回は、6~7月の花屋に並ぶ初夏の花をご紹介します。
<アジサイ>
初夏の花といえば、アジサイを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。花が大きいので一輪でもインパクトがあり、部屋に飾れば涼やかな色が蒸し暑さを和らげてくれそう。
ちなみに、アジサイの代表的な花言葉は「移り気」。これは、飾っていくうちにアジサイの色合いが変化していくことから付けられたと言われています。長く飾って、色の移ろいを楽しむことができるお花です。
<トルコキキョウ>
トルコキキョウも初夏に人気の花。トルコキキョウは一本にいくつもの花が付いているので、ボリュームがあって華やかに飾れます。よく日持ちするうえに、特別なお手入れがいらないのもうれしいところ。茎はハサミではなくざっくりと手で折ってもいいそうで、花の扱いに慣れていない人でも挑戦しやすいですよ。
花言葉は「優美」「すがすがしい美しさ」など。花びらはフリルのようになっていて、ジューンブライドを迎える方へ結婚祝いにも良いですね。
<カラー>
カラーも日持ちするので、自宅で生けるのにおすすめです。茎が溶けやすいので少なめの水で生けるのがいいそう。茎が溶けるとヌルヌルするので、毎日必ず水を替えるようにしましょう。
花言葉は「華麗なる美」「乙女のしとやかさ」。ギリシア語のカロス(美)が由来とされています。花びらのように見えるのは、実は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が変化したもの。中にある黄色い棒状のところが花なんですよ。
<スモークツリー>
花だけでなく緑で季節を感じるのもいいですね。フワフワとした葉が特徴的なスモークツリーも、初夏が旬。花瓶に生けて愛でた後は、風通しのいい場所に吊るしておくとドライフラワーになります。生花でもドライでも楽しめるものだと、楽しみの幅が広がります。
スモークツリーは直訳すると、煙の木。フワフワとした糸のような葉が伸びた姿が、煙のように見えることから名付けられました。花言葉は「煙に巻く」「賢明」など。ちょっと意外な「はかない青春」という花言葉もあります。つかのまで短い青春を、煙がすっと消えていく様子にたとえたと言われています。
初夏の花は緑が映える鮮やかな色味でありながら、くすみカラーもしっかりと出るのが特徴。葭谷内さんいわく、「ほんのり色気のある佇まい」なのだとか。その他、秋になればコスモス、冬はクリスマスローズが登場し、2月から4月の春の花は誰もが心躍る明るい色味で人気を集めます。移り変わる季節の中で好みの花を見つけて、「あの花が咲くから、この季節が好き!」という楽しみ方ができると、暮らしが豊かになるのではないでしょうか。
すぐ実践できる!初心者向けの飾り方
普段あまり花に触れる習慣がないと、花を飾るときに「何本くらい選んだらいいの?」「バランスのいい生け方は?」など、悩んでしまうのではないでしょうか。そんな初心者でもすぐに実践できる、花を飾るときのちょっとしたコツをお伝えします。
まずは、花屋で好きな花を2~3本選びましょう。色味や佇まいなど自分が気になる花を選ぶことで、飾ったときにいっそう花が愛おしくなります。2~3本なら花瓶に生けたときにバランスをとりやすく、それぞれ同じ高さに揃えるよりも、写真のアジサイのようにアシンメトリーにすると空間にほどよい余白が生まれます。
高さが決まったら、茎をカット。ハサミで斜めに切るのが基本です。花によっては特別な手入れの仕方があり、アジサイの場合は茎をカットした後に断面に詰まっている白い綿をハサミなどで掻き出すのがポイント。こうすることで水を吸い上げやすくなります。さらにアジサイは「深水」と言って、花瓶にたっぷりの水を入れて生けると日持ちします。
どの花にも共通するお手入れ方法は、毎日水を替えて、そのタイミングで茎をカットすること。その他は花によって異なるので、購入するときに花屋で聞いてみましょう。
花瓶はあらゆる形状のものを揃えておく必要はありません。お気に入りの花瓶が一つあれば、それに対して花をどんなバランスで見せたいかを考えれば大丈夫。迷ったら花瓶と花の比率を1:1、1:2、2:1のいずれかにすると、バランスがよくなります。アジサイの場合は、写真のように高さのある細長い花瓶に生けるか、低めの花瓶に茎を短く切って飾るのもおすすめ。
スモークツリーのように一本でボリュームある枝ものは、そのまま飾るだけで存在感があるので、初心者でも挑戦しやすいですよ。切り花は直射日光の当たらない場所に飾りますが、スモークツリーはドライにもできるので、好きな場所に飾って楽しめます。
また、花を買いに行くときに花瓶を持参すると、より自分の飾りたいイメージに近付けることができます。店員さんに花瓶を見せながら、どんな花をどういうイメージで飾りたいか、予算はいくらくらいかを伝えて相談にのってもらいましょう。
いつもの見慣れた風景の中に花を飾るだけで、部屋が華やかになり、四季の移ろいを感じることができます。季節ごとにお気に入りの花を選んで、おうち時間を楽しみましょう!
■オススメのタオル
<watairo(わたいろ)>あまわた
ウォッシュタオル ¥660(税込)
ウォッシュタオル ¥660(税込)頬ずりしたくなるほどの柔らかさの<watairo(わたいろ)>シリーズから、今回おすすめするタオルは「あまわた」。ふわふわの触り心地と、アジサイとぴったりな柔らかいカラーがやすらぎを与えてくれます。
※商品情報は記事公開時点のものです。