ヒゲ剃りのプロに聞く、最高の「蒸しタオル」の作り方

床屋さんで必ず出てくる「蒸しタオル」。ホッカホカの蒸しタオルを顔に乗せた瞬間、たとえようのない心地良さにホ〜ッと全身の力が緩む感覚、癒されますよね。江戸時代に作られた落語『浮世床』にも蒸しタオルが出てくるそうで、意外と歴史があるんです。

実は自宅でも、たった90秒で簡単に作れちゃいます！しかもヒゲ剃りの前だけでなく、手軽で強力なリラクゼーションツールとしても大活躍。

そこで今回は“カミソリのプロ”、ヒゲ倶楽部の竹内さんと竹田さんに、蒸しタオルのすごいところ、意外な効能、作り方を聞きました！

2006年に発足した、カミソリと理容の専門家集団「ヒゲ倶楽部」。メンバーは横浜の「BARNEYS BARBER’S SHOP by KAMISORI CLUB 148」で理容師として店に立つほか、テレビや雑誌の取材に応じ、ヒゲ文化の創造・発信を日々行っています。

・ヒゲが柔らかく、剃りやすくなる

ステップ1

タオル全体を水でしっかり湿らせ、少し緩めに絞る。新しいタオルは毛羽立ちが気になるので避ける。また、タオルが薄いと冷めやすいので、ある程度厚みがあるものにする。
※お好きなサイズのタオルをご利用ください。

ステップ2

口が閉まり、電子レンジに対応しているビニール袋の中に20ccほど水を入れ、そこにタオルを入れる。口が閉まらないビニール袋でもOK。

ステップ３

ジップを閉めてお皿に乗せ、電子レンジにイン。まずは60秒ほど温める。触ってみてまだぬるかったら、もう30秒。ワット数により温める時間が異なるので、以降、30秒ずつ足して温度調節する。

ステップ4

ほどよく温まったら皿ごと出し、タオルを取り出す。

ヤケドに注意しながらタオルをいったん広げ、顔に乗せる。乗せたあとに手でギュッと押さえると、温熱効果がより高まります。

プラスαメモ

ジップロックの中に、水と一緒に好きなアロマオイルを1滴たらすという上級技も。いい香りがモクモクの蒸気で拡散され、リラクゼーション効果がアップ。

ヒゲ倶楽部のメンバーが所属するお店「カミソリ倶楽部ANNEX」にて、モデルさんが竹田さんのシェービング術をいざ体験。ラグジュアリーでおしゃれな店内です。

まずは顔を蒸しタオルで包み、シェービングクリームをブラシで顔に塗り込んだあと、手早くカミソリを当てていく。途中、蒸しタオルが要所要所で何度も登場する。はたして、その仕上がりは…。

ヒゲもまゆもキリッとイイ感じ！肌の透明感も明らかに増しています。存分にリラックスしたモデルさんの感想がコチラ。

「蒸しタオルが絶妙な温かさで、肩の力がフッと抜けました。カラダの力を抜くのって、やろうと思ってもなかなか難しいので、日常でも使えそうです。会社の昼休みとかにレンジでチンしてもいいかもしれません。肌もツルツルになりました！」

「蒸しタオルを当てたあとにカミソリを当てることで、古い角質も一緒に剃り落とされます。だから肌がツヤツヤになり、ワントーン明るい顔立ちになります」（竹田さん）

90秒という一手間はかかるけど、その一手間が絶好の心地良さと美肌効果をもたらしてくれる…この機会に“蒸しタオル習慣”を取り入れてみてはいかがでしょう？