「触覚」から自律神経を整える。朝の目覚めも夜の眠りも肌に触れるタオルから!
2026.03.03
知る
最近、妙に体がだるい。疲れやすく、朝からすっきりしない——。
そんな、なんとなくの不調は「自律神経の乱れ」に原因があるかもしれません。
自律神経の乱れを整え、朝からすっきり1日の始まりを整えるには、交感神経と副交感神経のメカニズムを知り、生活リズムに合わせて交感神経と副交感神経をコントロールすることが重要です。そして、自律神経を整えるためには、朝昼夕晩の生活シーンに合わせて、それぞれに適した肌触りのタオルを選ぶこと。
朝から夜にかけて、交感神経と副交感神経はどういう働き方をするのか。その中で、どんなタオルを選ぶべきなのか。
今回は“自律神経の名医”の異名をとる、小林弘幸先生にお聞きしました。
順天堂大学医学部教授・日本スポーツ協会公認スポーツドクター
小林弘幸先生
1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科博士課程修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務などを経て現職。日本スポーツ協会公認スポーツドクターを務める。腸、自律神経のスペシャリスト。新著の『自律神経を整えて体の不調を治す本』(ベストセラーズ)をはじめ著書多数。自身のYouTubeチャンネル「ドクター小林弘幸の健康のカルテ」のほか、雑誌やテレビ、ラジオなど多方面から健康情報を発信する。
1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科博士課程修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務などを経て現職。日本スポーツ協会公認スポーツドクターを務める。腸、自律神経のスペシャリスト。新著の『自律神経を整えて体の不調を治す本』(ベストセラーズ)をはじめ著書多数。自身のYouTubeチャンネル「ドクター小林弘幸の健康のカルテ」のほか、雑誌やテレビ、ラジオなど多方面から健康情報を発信する。
自律神経はアクセルとブレーキを担う重要なライフライン
自律神経とは自分の意思にかかわらず、自律して働く神経のこと。
自律神経は私たちの体にくまなく張り巡らされ、心臓の動きや呼吸、消化の働きや体温調節、血圧や代謝をはじめ、生命維持に必要な機能を自動的に調整する役目を担っています。
「つまり、自律神経は生命のライフラインです。
人間の体は約37兆個もの細胞から構成され、細胞の一つひとつに栄養を届けているのは血流です。この血流をコントロールしているのが自律神経であり、全身に良い血液を流すことが健康の条件です」(小林先生)
自律神経が乱れると血流のコントロール機能も低下し、なんとなくの不調が表れてしまいます。
「自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から成り、自律神経の乱れとは、この2つのバランスが乱れている状態のこと。
交感神経が優位に働くと血管が収縮し、心拍数が上がり、興奮状態に。
反対に副交感神経が優位に働くと血管がゆるみ、心拍数が低下し、リラックス状態になります。
つまり、交感神経と副交感神経が反比例状態で、1日のリズムに合わせてバランス良く働いている状態が『自律神経が整っている状態』だと言えます。
自律神経のバランスが取れずに偏っている状態が続くと健康リスクが高まります。
交感神経が優位に働き続けているとパニック障害、副交感神経が優位に働き続けているとうつ病のリスクが高まってしまうんです」(小林先生)
すっきり目覚められない理由はアクセルが利かないから
いわば、自律神経を構成する交感神経は体のアクセルであり、副交感神経は体のブレーキ。すっきりと目覚められず、1日のスタートを気持ち良く切れないのも自律神経の乱れに原因があります。
「朝は活動の始まりのとき。1日の活動をスタートさせるにはアクセルを踏み込む必要がありますよね。人間の体は朝に向け、生理的に交感神経が優位に働き出します。
しかし、自律神経の働きが低下していたりバランスが乱れていたりすると、朝になっても交感神経が優位に働かず、副交感神経に支配されてしまいます。血流をゆるめ、心拍数を低下させる副交感神経は、本来はリラックスしながら眠り就く、夜に優位に働くものです。
それなのに朝になっても交感神経が優位に働かなければ、活動意欲が湧きづらいのも当然。アクセルを踏み込もうとしても加速が利かず、すっきりと目覚められません」(小林先生)
そこで小林先生に、短時間で交感神経を優位にする方法を伺うと、ずばり「体を動かすこと」だと言います。
「自律神経は血流と密接に関わっていますから、逆を言えば血流を良くすれば交感神経が働くんです。
朝起きて軽くジョギングをしたり、昼食をとって眠くなった時はウォーキングするのがおすすめです。体を動かすことで血流が活発になり、交感神経が優位になります。
例えば、うつ病予防にウォーキングが推奨されるのも、体を動かすことで交感神経の働きを高めるためです」(小林先生)
絶対条件が変わっても生き残る、触覚は“最強の感覚”
では、自律神経の働きを高め、交感神経と副交感神経のバランスを整えるには、どうしたらいいのでしょう。キーワードとして、小林先生は「触覚」を挙げます。
「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚から成る五感は、自律神経と密接な関わりを持ちます。
例えば、自分の琴線に触れる音楽を聴くとおのずと心が沸き立ち、交感神経が優位に働き出しますが、周囲が騒がしいと音が聞こえづらくなりますよね。これは視覚も同様で、真っ暗な場所では何も見えません。その感覚を得られづらい環境というものが発生する。
しかし、触覚は違います。どんな環境下であっても皮膚に何かが触れれば、ほぼ必ずといって、私たちは何かしらを感知します。触覚は絶対条件が変わっても生き残る、最強の感覚です」(小林先生)
生活シーンに合わせて質感の違うタオルを使い分けて
1日の始まりに交感神経を優位に働かせ、アクセルを踏み込むだけでなく、休息の時間である睡眠に向け、ブレーキをかけるべく副交感神経を優位に働かせるにも「タオルを触ること」が有効だといいます。
「ただし、時間帯によってタオルの使い分けが重要です。人は刺激を受けると交感神経が働き、逆に安心感を覚えると副交感神経が優位に働きます。
そのため、アクセルを踏み込むべき朝はややハリのあるタオル、ブレーキをかけてリラックスするべき夜にはふんわりとした触感のタオルと、シーンごとに質感の違うタオルを使い分けることを推奨します」(小林先生)
では、生活リズムの中のさまざまなタイミングごとにふさわしいタオルの選び方を交えながら、自律神経を整えるためのポイントをご紹介します。

【朝】起床後:顔を洗う
起床直後は交感神経を優位に働かせるため、皮膚感覚に刺激を与えてあげることが重要です。中でも顔には細かな神経が張り巡らされているため、「顔を洗う」という動作が効果的。
顔を拭く時のタオルは、厚手でふんわりしたタオルよりも、指の感覚が顔の神経に伝わりやすいガーゼタイプがおすすめです。ただし、ゴシゴシとこすると肌の負担になるため、小林先生が推奨するのがタッピング。
「顔はとっても敏感なので、トントントンとやさしいタッピングで十分です。朝の洗顔後に顔をタオルで覆い、タッピングしながら水分を拭き取れば、“ながら”で交感神経を優位に働かせることができます」
ちなみに「朝の洗顔後は冷水がおすすめ」と小林先生。水の冷たさが交感神経を刺激し、よりアクセルが利きやすくなるそうです。
朝の洗顔におすすめのタオル:ゆいわた フェイスタオル

【朝】起床後の+α:洗濯物を干す
洗顔後のタッピングを実践すれば、気持ちの良い目覚めを実現する生活習慣が身につき、朝の時間をより活動的に過ごせるようになるかもしれません。
「自律神経を整えるには規則正しい生活が第一。特に朝の過ごし方がカギとなり、朝一番に朝日を浴びると体内時計がリセットされ、その瞬間から自律神経が活発に働き出します。
特に起き抜けから2時間以内に朝日を浴びることが効果的なため、朝日を浴びながら洗濯物を干すのも良いでしょう。洗いたてのタオルから漂うクリーンな香りも相まって、気持ち良く1日のスタートを切れます」
ただし、何事も無理にやろうとしないことが重要だと小林先生は言います。
「規則正しい生活が重要ですが、その規則がストレスになっては逆効果です。無理なく続けられるルーティンこそが自律神経を整えます」(小林先生)
日常使いにおすすめのタオル:気持ちに寄り添い暮らしととのう わたしのタオル

今治産の糸を使用した、吸水性の高さと使い勝手の良い厚みが特徴のフェイスタオル(3枚セット商品)。毎日使うタオルも心地良い肌触りにこだわりたい方におすすめです。
※通販限定商品です
【夕方〜夜】帰宅後:ゆっくり入浴する
帰宅後の時間帯は、夜の睡眠に向け、徐々に副交感神経の働きを高めるべきタイミング。
副交感神経を優位に働かせるためのポイントが入浴です。
「なかでも重要なのは湯船の温度です。41℃以下のぬるめのお湯に浸かると副交感神経が優位に働き、睡眠への準備が整います。
反対に42℃以上の熱めのお湯では交感神経が刺激されてしまうため、気持ち良いと感じられる、ぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう」(小林先生)
入浴後はふんわりと柔らかく、毛足の長いバスタオルで体を拭くと、さらにリラックス。
柔らかく心地良いものに触れることで触覚が副交感神経に作用し、日中の交感神経から夜の副交感神経へと、自律神経の切り替わりをサポートできます。
お風呂上がりにおすすめのタオル:あまわた バスタオル

極甘撚りで細番手の糸をロングパイルでランダムに織り上げたあまわたは、ボリューム感たっぷりでとにかくふわふわ柔らかな使い心地。
朝から1日頑張った自分を、やさしく包み込んで癒してくれるバスタオルです。
睡眠の質を上げるには、早めの入浴がおすすめ
また、お風呂に入るタイミングも重要です。
人体には、脳や内臓といった体内の温度を示す「深部体温」が低下し始めると眠くなるというメカニズムがあります。
湯船でしっかり深部体温を上げてから、自然と下がっていくのをリラックスして待つのが大切です。そのため、就寝の1時間〜1時間半前までにはお風呂から上がれるように、早めにお風呂に入っておきましょう。
【夜】就寝:ふわふわ素材に包まれて、安心して眠る
睡眠は心身のリカバリーをするための重要な行為。
就寝前のわずかな自由時間にスマホとにらめっこをする人も多い昨今ですが、スマホを通じて脳に届く大量の情報が興奮状態を招き、交感神経を刺激してしまうため、あまり好ましくありません。
寝る前はスマホを置き、自分が好きなアロマを焚いたり、リラックスできるスローな音楽を聴いたりして、五感からリラックス要素を取り入れて副交感神経を徐々に高めていきましょう。
睡眠のお供であるまくらに、柔らかで心地良い肌触りのタオルを巻けば、触感からくる安心感が副交感神経を刺激し、スムーズな入眠を促せます。
柔らかなタオルに触れると“幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンの分泌も後押しされるため、1日のストレスをやさしく緩和してくれるはず。
リラックスにおすすめのまくらカバー:watairo あまわた ピロータオル〈しあわせのピロータオル〉

バスタオルで紹介したあまわたのタオル生地を使用したまくらカバーです。ふわふわの触感に顔をうずめる安心感はイメージするだけで気持ちが和らぎます。
タオルを巻くだけだと外れがちですが、アジャスターフック仕様なので、ずれにくく、いろんなサイズにも対応がしやすくなっている設計です。
タオル生地なので洗濯もしやすく、衛生的に使えます。
無理なく自分にやさしく、タオルの活用をルーティンに
夜に副交感神経がしっかりと働き、スムーズにぐっすり眠りに就くことができれば、おのずと朝の目覚めもすっきり!
生活習慣をガラッと変えるのは難しいですが、できることから一つずつ、コツコツと取り入れてみてはいかがでしょうか?
Text|Kyoko Oya
Photo|Kaho Furui
ゆいわたのフェイスタオルは、しっとり柔らかな触り心地と、しっかりした吸水力が魅力。薄手なのでやさしいタッピングの刺激も肌に伝わりやすく、毛羽落ちしないので快適にお使いいただけます。