タオルのある毎日 〜Day 3 どろんこ編~
2018.12.20
使うよく晴れた朝、子どもたちと近所の公園へ。ゆったりと広いこの公園は、いつ行ってもほどよく空いていて、リスや小鳥のいる森につながっている。ちょっとしたハイキング気分を味わえるから、子どもたちのお気に入りの遊び場だ。
長男と長女は、大はしゃぎで私を追い抜く。もうすでに遊びは始まっていて、「お兄ちゃん待ってよぉ」と長女の楽しげな声が響いた。
長男6歳、長女3歳、そして次女は1歳になったばかり。子育ての日々はせわしなくて、時間がいくらあっても足りないのが悩みだ。長男と長女はやんちゃ盛りだけれど、本当はまだ甘えたいのかもしれない。まだまだつきっきりでいないといけない次女をあやしながら、ちくりと胸が痛んだ。
木陰からひょいと飛び出してきた長男の手は、いつの間にか泥だらけだ。砂遊びをしていた長女と手を洗わせる。
タオルで水を拭き取ってあげると、長男が言った。
「このタオルふわふわだね!」
…まるで、CMみたい(笑)。思わず吹き出してしまったけれど、その笑顔がとびきりかわいくて、キュンとした。
「本当だよ、すごくふわふわ!ママも触ってみて!」
長男が私の手を、タオルでやさしく包んでくれる。ガーゼのさらっとした柔らかさが、なんとも心地良い。
タオル越しに触れ合った長男の手の感触にふっと力が抜け、懐かしさがこみあげてくる。そういえばこの子が赤ちゃんだったとき、こんなタオルをおくるみ代わりに使っていたっけ。太陽の匂いのする、ふわふわのタオル。
あんなに小さかった手だけど、もうこんなふうに私を包んでくれるんだ。お兄ちゃんになったんだね──そう思うと、不意に目頭が熱くなった。
「さぁちゃんも拭いてあげる!」
じゃれ合って、くすぐったそうに声をあげる子どもたちが愛しくて、その光景を見ていると、疲れなんてどこかにいってしまった。
こんなキラキラした瞬間を集めていくのが、子育てなんだ。
まぶしさの中に飛び出していく子どもたちを追いかけて、私も走り出す。日なたの柔らかいぬくもりの中で、心までふんわりとほぐれていく気がした。
■今回のタオルはコレ!
<しあわせの今治ガーゼ>フェイスタオル 1,200円+税〜
風合いの異なる6種類のガーゼタオルをラインナップ。ガーゼの優しい肌触りで、肌への刺激も少なく、赤ちゃんからお年寄りまで安心してご使用いただけます。
■タオルのある毎日シリーズ