西川チェーンって
どんな店？

～西川チェーンの店にインタビュー～
『ふとんのタカハシ』2代目 高橋武良
四国を代表する寝具専門店として、地域社会に明るい笑顔があふれるよう貢献したい。

お店の歴史を教えてください

高橋氏100年以上続く呉服店の末息子だった父が、私が生まれた1967年に一念発起し、母と二人で(寝具専門店を)起業したのが始まりです。当初は店を構えず職域販売を行っていましたが、お客さまの要望や高度経済成長期の波に乗って、1974年に鴨島店をオープン。1976年に株式会社設立に至りました。
私は1989年に東京の大学を卒業後、大手コンサルタント会社勤務を経て徳島に戻り、入社。2003年に父の跡を継いで社長に就任しました。幼い頃は店舗と住居が一体となった空間で、常に両親の働く姿を見ながら、ふとん屋の営みの中で、店と共に成長。後継者としての自覚は自然と芽生えましたね。

1号店をオープンしてから約45年、今では店舗数も規模も拡大していますよね？

高橋氏1974年に開店した鴨島店は、吉野川市鴨島町の町はずれで、わずか18坪の店でした。そこから移転や増床、新店舗の出店を重ね、現在は徳島県内に3店舗、香川県内に3店舗を展開しています。
ちなみに、鴨島店は1991年に現在地へ移転したのですが、当時の寝具専門店のスタンダードは、商店街に30坪程度の店舗を構えるスタイル。対して、郊外に300坪程の店舗と50台分の駐車場を確保し、ロードサイドショップとしてオープンした同店は、その後全国に増えていく郊外型ロードサイド寝具専門店の先駆け的存在となりました。

お店づくりでモットーとしていることは何ですか？

高橋氏徳島の地で創業し、発展してきた寝具専門店として、地域に寄り添い、地域のお客さまのニーズに応え、喜んでいただける店であり続けることが使命だと考えています。そのためにも、店の敷居は常に低めに設定。間口を広く、誰でも気軽に訪れやすい店を目指しています。最低限の品質は確保したリーズナブルなものから、王様しか使わないんじゃないの（笑）？というぐらいの超高級品まで、幅広い品揃えを実現しています。
また、販売スタッフの多様性にもこだわり、正社員率9割以上と、新卒から70歳以上までの長期雇用を実現しているのもポイント。各店にさまざまな年齢やタイプの販売スタッフが定着していることで、どのようなお客さまに対しても必ず誰かがフィットし、満足いただける接客サービスを展開できています。
おかげ様で客層は幅広く、当社が発行するポイントカード保有者は20万名に達し、リピーターの方も非常に多いです。特に創業の地である鴨島店では、古くから馴染みのあるお客さまが多く、「お店の前を素通りできない」という方も多数いらっしゃいます。そういったお得意様に向けては、各店舗で定期的に、特別な催事販売も行っています。

“敷居を低く”という点では、新たな形態の店もオープンされたそうで？

高橋氏はい。2017年に、十川店の商圏外縁に位置するショッピングセンター「イオン高松東店」の2階に、コンパクトスタイル【イオン高松東店】をオープンしました。他の5店舗が路面店で平均400坪あるのに対し、ここはコンパクトな60坪。品揃えは限られますが、ショッピングセンターは客層が幅広く「寝具専門店には行ったことがないけれど、イオンの中にあるから、他の買い物ついでに寄ってみた」という形で、これまで接点のなかったお客さまとの、新たな出会いの場となっています。
そういった新規のお客さまがご来店しやすいよう、話題性の高いオーダーメイド枕やマットレスを中心とした健康関連寝具と、日々の来店を意識したシーツやカバーといった軽寝具、タオルやマット、スリッパなどの雑貨に力を入れているのも、当店の特長ですね。ここで寝具に興味を持っていただき、もっと色々な商品を試してみたいというお客さまには、十川店をはじめ他の店舗をご案内しています。
また、「大型寝具は専門店で購入しても、シーツやカバーといった軽寝具は身近な店舗で手軽に購入したい」といったお客さまや、「他の店舗でオーダーメイド枕を作ったけれど、日々のメンテナンスは身近な所で済ませたい」といったお客さまも多数ご来店。従来のお客さまとも日常的に繋がりを持てるようになったことを嬉しく思っています。
実験的な取り組みとしての出店ではありましたが、衛星店舗として上手く機能し、母店との相乗効果を生んでいます。

今後の展望は？

高橋氏今は、世の中の変化が大きく、しかも早い時代。西川チェーンの仲間と協力して、お客さまのニーズから遅れず、常に半歩先を行く品揃えや店づくりをしていきたいと考えています。
そうして、地域に快眠文化を根付かせることで、健康寿命の延伸に貢献し、企業理念である「笑顔のあふれる明るい社会創り」を実現したいです。

お店紹介編・社長インタビュー編と『ふとんのタカハシ』を2回に分けてご紹介させていただきました。
お近くに『ふとんのタカハシ』がありましたら、お気軽に足をお運びください。
あなたにとって、素敵な眠りと出会うきっかけが待っていますよ。